花束
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今年2回目の~



再開早々
プチ軟禁で少し店を空けておりました><
大勢の方に来店して頂いたようで嬉しいですなぁ~
きっと行列ができた所為で、追手が店に押し掛けて来たんだな…
うむむ…

しかし
お店を再開したはいいが、お客さんに喰わせる料理がないが…

以前
『魔女』って短編をお出ししたとき
T-Fly様からお料理のレシピ本を頂いたのですよね
こちらです → http://mchiroin.blog120.fc2.com/blog-entry-40.html
そんときにレシピを参考に、もう一品と思って、樽に漬け込んだまま放置していた
お料理が見つかったのですよね^^;
もう3年以上前からずっと、漬かりっぱなしだったから
こちょこちょっと手を加えて出してやろうと思います><

ひとつにまとめて置いたので、上のふたつも一緒に食べてって~
少し大盛りかな?っと思ったけど、満足して貰いたいからド~ンと1回で^^








マジックナイツ - 青 -



「あれは聖華の制服ですね」
「女子高生誘拐事件
  やっぱり魔人族の仕業だったか!  助けに行かなきゃッ!!」

女子高生を取り囲んでいる、赤紫のボディースーツに紫のグローブとブーツ、黒の魔女ハットを被った魔人族魔女系魔人の戦闘員ウィッチーの群れに突撃しようとした、マジックブルー菩提寺皐月(ぼだいじさつき)の肩をマジックイエロー仙道彩香(せんどうあやか)が抑える。

「いまあの生徒を助けることは容易なことです
  ですが…
   捕らわれている人たちを助ける為にも…」
「何言ってるのッ!
  いまは考えるより、あの子を助けないと!」
「だから!」

自分の浅ましい考えに苛立つイエローの言葉が強くなる。

「えっ!? どうして助けに……    まさか!」

イエローの意図を理解したブルー。

「それはダメだッ!
  だったら、あたしが代わりになるッ!」
「バカなこと言わないでッ!」
「助けを求めている人を見捨てるようなこと  あたしは出来ないッ!!」

そう言うと、ブルーは女子高生を連れ去ろうとしている、ウィッチーの群れに駆け出していた。

「ブルー、待ちなさいッ!」
「ウィッチーごときに負けないけど
  今回は負けたフリをして、どこに運ばれるのか、突き止めて来る
   イエローは、あの子を無事に逃がしてあげてね」

泣き叫ぶ女子高生とウィッチーの間に割って入ったマジックブルーは、女子高生に逃げるよう指示すると、自身は盾となってウィッチーを食い止めた。
そして、適当なところで攻撃を受け、わざと捕らわれの身となった。




(どこへ行く気だろう…)

意識を失っているフリをしているマジックブルーは、屈強なウィッチーの肩に担がれていた。
バイザーに表示される位置情報で場所を確認していると、妖艶な女の声がし、ウィッチーの足が止まる。

「ンフフフ…
  やられたフリをして潜入かい?
   舐めたマネしてくれるじゃないか マジックブルー」

言葉が終わると同時に、ブルーの手足に鈍い衝撃が伝わり、黒い拘束具が嵌っていた。

「くッ!  ばれてたかッ!
  そしていきなり拘束とは…
   少しは勝負しようっ、て気はないのかなァ」

拘束具を破壊しようと両手足に魔力を集中させたが、魔力は拘束具に吸い取られ、より強く手足を絞めつけた。

「なんだってッ!!」
「ンフフフ…  魔法戦士専用の拘束具だよ」

自慢げに話す女が、地面に放り出されて芋虫のようにもがいているマジックブルーの前に姿を現し、サディスティックに微笑み見下す。

「エッ!?   ど、どうして… マージョヌーラーが…」
「ンフフフ…   マージョヌーラーか
  そいつは私の姉、大した力もないくせに、威張ることだけは一流だった双子の姉さ
   私はマージョヌーリー、黒魔族黒魔衆最強の魔女だよ」

そう言い放つマージョヌーリーの手が、マジックブルーのヘルメットの額に嵌っている蒼いマジックストーンに添えられた。

「せっかくだから、私の館へ招待してあげるよ
  ただし、次にお前が、仲間に会うときは…   ンフフフ… 楽しみだねぇ~」
「!? なにッ、何を企んで…  エッ!」

マジックストーンに添えられた掌から黒い魔力が放たれ、マジックブルーの変身が強制解除されると、皐月の意識もそこで奪われた。

「ンフフフ…
  まさか、本物のマジックナイツが手に入るなんてね…
   ンフフ…   ンフフフ…」

マージョヌーリーが口から黒い霧を吐くと、不気味な彫刻が施された扉が現れ、そこに居た全員が中に入ると、扉は霧とともに消滅した。




「うぅぅ…
  頭がガンガンする…   ここは… どこだ…」

皐月は真っ暗な闇の中で、意識を取り戻した。

「もう起きたのかい
  ンフフフ…   さすが、マージョレーヌが見込んだだけのことはあるね
   ンフフ…  期待できそうだよ」

マージョヌーリーの声とともに、部屋に薄暗い明かりが灯る。

「マージョヌーリーッ!」

目の前の敵に飛び掛かろうとした皐月の体は、肘と膝までを覆う黒い手袋とブーツ、胸と下腹部には黒いビキニが着けられており、それらは無数の細い糸で壁と繋がり、身動きできないようになっていた。

「誘拐した女子高生たちはどこッ! 無事なんでしょうね!!」

自分のことよりも、誘拐された娘たちを気に掛ける皐月に、やれやれと言った表情を見せるマージョヌーリー。

「ンフフフ…
  自分がどうなるかよりも、他の人間のことを気にするのかい
   あぁぁ… 虫唾が走る鬱陶しさだね
    まぁ、私から見れば、順調で問題ないけどね
     お前から見れば、どうなのか…   ンフフフ…」

マージョヌーリーの黒い手袋を嵌めた指がパチンと鳴ると、皐月の前の壁が4本の明かりで照らされた。

「ン??  ウィッチー??
  ちょっと違う…  あの魔人がなんだって………」

黒くくすんだ赤、黄、緑、桃色のゼンタイスーツの上から、黒い手袋とブーツ、そして黒いビキニを着けたような躰をした魔人が、壁の前に直立不動の姿勢で立っている。
その頭には、マージョヌーリーの顔が象られたそれぞれの色の仮面がついたヘルメットのような物で覆われ、頭の上から黒い魔力を纏った薄気味悪い手で鷲掴みにされていた。

「ま、まさか…  あの魔人たちは…」
「ンフフフ…
  魔力に適正のある人間を見つけるのに苦労したよ
   見つかっても、魔力を注入しはじめると、壊れちまうのもあったしね」
「あの人たちに何をしたの!!
  魔力を注入って、まさか、黒魔力で操るつもりじゃ!!」
「ンフフフ…   黒魔族のマジックナイツ…って、とこかしら」
「えっ!?」
「この人間たちは、お前たちマジックナイツと戦う為に
  黒魔族の魔法戦士、ブラックマジックナイツに生まれ変わってる最中よ」
「ブラックマジックナイツ…」
「ンフフフ… 肉体の調整と、魔力の注入が終わって
  いまは、人間の記憶、感情を黒く塗りつぶしてやっているところさ
   まもなく、黒魔族に隷属し、魔人族のためなら何だってするようになる」
「ふざけるなッ!  そんな事させるものかッ!!」

必死になって体を捩り、拘束から抜け出そうとする皐月に、マージョヌーリーが手を伸ばし、掌を上に向けた状態で制止する。

「ンフフフ…
  まさか最後のひとりが、本物の魔法戦士…だなんてね
   最高の気分だよ… ンフフ… ンフフフフフフフフフフフ…」
「まさか冗談でしょう
  あたしを仲間にしようだなんて考えてるわけ?
   あたしは黒魔族の仲間になんかならない!  されるものですか!!」

伸ばされたマージョヌーリーの掌の上に、黒い魔力の塊が現れ、青い仮面のついたヘルメットが創造された。

「ンフフフ…
  お前はマージョレーヌに選ばれた人間だからね
   それに、マジックストーンの魔力で、魔力を蓄える器がしっかり完成している
    そのからっぽの器を、黒魔力で満たしてやれば、お前も黒魔衆の魔女だよ
     あとは、あの娘たちと同じように…」

マージョヌーリーが手を下すと、ヘルメットはゆっくりと皐月の頭上に移動した。

「っそぉ!!  こんな拘束なんか!!」

体をよじってもがく皐月を、マージョヌーリーは妖艶な眼で見つめ、舌なめずりしながら歩み寄る。

「ンフフフ…
  近くで見ると可愛い顔をしてるじゃないか… 気に入ったよ…
   ンフフ…
    マージョレーヌから、教わってないんだろう
     体の中が、魔力で満たされていくときの快感を…」
「ヒャッ!!」

マージョヌーリーの吐息が皐月の首筋に吹き付けられ、黒魔族の印が刻まれると、手袋、ブーツ、ビキニが黒い魔力を帯び、皐月の全身を黒い陽炎が包み込む。

「ンフフフ…
  これからどんどん気持ちよくなるよ…」
「う…  うくぅ…
  黒魔力なんか…   気持ち… イイわけ…     くあぁぁぁぁぁぁ…」
「ンフフフ…
  どうだい?  私の魔力が体に染み込んでゆく感じは…」
「こんなの…   きもちいい… わけ…   ひっ…」
「ンフフフ…
  ほかの連中は、ただの黒魔力で従わせてやったけど…
   お前は、私の魔力で従わせてあげるよ…」

皐月の体に自分の体を密着させたマージョヌーリーは、人差し指の先に魔力を集めると、その指で皐月の体をなぞり、敏感に反応する場所を探し当てると、執拗に責めたてて皐月の敵愾心を削ぎ落としてゆく。

「ひゃっ…   そ…そこは…  そんなこと…    ぃぃ…」

小さく身震いした皐月の顔がほんのり紅潮し、眼は虚ろになっていた。

「ンフフフ…
  はじめてマジックナイツになったときと、いま
   どっちがいい?」
「いっ… ひっ…  くぁぁぁぁ…」

皐月が一番反応する場所を責めながら、皐月を自分の虜に変えてゆくマージョヌーリー。

「ンフフフ…
  さぁ、言いなさい
   はじめてマジックナイツになったときと、いま
    どっちが気持ちイイの?」
「マジック…ないと…に… きまっ…  いひっ…   い…    いま……ィィ…」

ビクンと大きく体を震わせた皐月の口元から涎が滴り落ちる。
マージョヌーリーは、それを舌で舐めとると唇を重ね、口からも魔力を送り込んだ。

「んふぅぅ…
  もう一度聞くわよ
   はじめてマジックナイツになったときと、いま
    どっちが気持ちイイ?」
「と…ても… きもち… いひっ… です…」

ほんのりと、皐月の唇と目元が黒く染まりはじめていることを確認したマージョヌーリーの顔が邪悪に歪む。

「ンフフフ…
  何が気持ちいいのか、はっきり言ってみな」
「はひ…   いま…  くろい… まりょくが…  とても… いィ… です…」
「ンフフフ…
  そうかい…  だったらもっと
   私の魔力をあげないといけないね…」

焦点の合わない虚ろな目で応える皐月の唇に、再び唇を重ねたマージョヌーリー。
今度は皐月もマージョヌーリーの唇を求めるように、口元が妖しく動いていた。

「んちゅぅ…
  ンフフフ…
   魔法戦士と言っても、所詮は魔力を持たない人間
    魔力の虜にするのは造作もない…」

口移しに大量の魔力を送り込まれた皐月は目を開いたまま、人形のように動かなくなり、マージョヌーリーと同じように、唇は艶のある黒に染まり、目尻も黒く染まり微かに吊り上っていた。

「ンフフフフフフフフフフフ…」

皐月の頭上で止まっていたヘルメットが頭に被さり、首の隙間から青黒い粘液が溢れ出し、皐月の体を包み込む。
しばらくすると、皐月と壁を繋いでいた黒い糸も消滅し、その姿はブラックマジックナイツの4人と色違いの姿で、同じように直立不動の姿勢で佇んでいた。

「ンフフフ…
  それじゃあ、仕上げと行こうかね…」

口から黒い霧を吐き出したマージョヌーリーは、その霧の中にゆっくりと腕を入れて行く。
すると、皐月の後ろの壁から、巨大化して黒い魔力を帯びたマージョヌーリーの手が現れ、皐月の頭を鷲掴みにした。

「ンフフフ…
  お前の心をもっと黒く染めてやろうかね…
   ンフフフ… そして
    真っ黒になった頭の中にあるのは、この私、マージョヌーリーに仕え、尽くすことだけ…
     ンフフ… ンフフフフフフ…」





「クッ!  強い…   ピンク援護を」

マジックブルーの残留魔力を追跡していたマジックナイツを、4体のブラックマジックナイツが襲撃していた。
自分たちの分身と戦うような、これまでにない戦いに苦戦を強いられるマジックナイツ。

「了解ですッ!  ピンクアロー!!」

ピンクの援護を受けて、同じ薙刀使いの赤と黒の魔人の懐に、一気に踏み込んだマジックレッド。

「私たちをコピーしたつもりでしょうけどッ!!」

マジックピンクの攻撃で怯んだ魔人の首を、薙ぎ払おうとしたマジックレッドの視界を、青黒い影が遮った瞬間、薙刀を握る手と腹に激痛がはしり、薙刀と膝を落して、現れた5体目の敵を見上げたマジックレッドが息をのみ絶句する。

「さ、皐月…」

光の加減で微かに見える、見間違えるハズの無い顔。
青いマージョヌーリーの仮面越しに、皐月は冷たい眼でレッドを見下ろしていた。

「皐月…だよね…」

無表情なままの皐月の拳に黒い魔力が集まり、拳に棘のある手甲が創造される。

「マージョヌーリー様のご命令だ
  マジックナイツ… お前たちを 倒すッ!!」

皐月の拳はマジックレッドの顔面を捉え、ヘルメットの一部が破壊された。





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ご無沙汰しておりました~ えっ!もしかして再開?



いやぁ~
随分長い間放置したモノですなぁ~
掃除や害虫駆除をやらないとお店を再開できませんぞい…


ってことで、お店を再開?することになりそう?
店主が追われる身なので、また突然、店を閉めてどっか行っちまうかもしれませんが
それはご愛嬌ってことで、よろしくお願い致しますわいwww

リハビリ?を兼ねて、おひとつお料理を…
オイッこの料理喰ったことあるぞッ!
とか
腕が堕ちたんじゃね?
とか言うんじゃないよ~><









- 邪転 -



「そこまでよッ! 邪魔法界の騎士、首なしデュラハン!」

誰も寄りつくことがないであろう半壊した洋館。
その大広間に飛び込んで来た少女が首のない黒い鎧の動きを制止する。

「フフフ… ひとりで飛び込んで来るとは、バカな小娘だ」
「フンッ! すぐにみんなが駆けつけてくるわ  それにッ!」

少女が握りしめた右手の拳を顔の前に持ってゆくと、拳の甲に黄色に輝く神魔方陣が浮かび上がった。

「神魔法ッ! 我が主、大地の女神ガイアの力よ」
「フフフ… そこまでだ」
「!?」

今度はデュラハンの言葉が少女の動きを制止する。

「た…す…けて……」
「ッ! ま、まさか、シスター?」

顔は見えないが、その声は聞き覚えのある声だった。

「く…くるしい……」
「やっぱりシスターの声…
  でも、どうしてシスターがデュラハンに…」

デュラハンの腕の中でぐったりしているシスターをみつめる少女の拳が解かれ魔方陣も消えてしまう。

「フフフ… 大人しくしてもらおうか
  神魔法戦士ガイア  いや、大地檸檬(おおちれもん)」
「人質なんて…卑怯よ  シスターを放しなさい」
「フフフ… こちらの言うとおりにするならば
  この女を解放してやってもいいが」
「わたしに何をしろと言うの…」

デュラハンの言葉に檸檬は怪訝な表情を浮かべる。

「フフフ… 簡単なことだ
  この女を助けたいと思うなら」

デュラハンの手が檸檬に向けて振られると、黒い塊が彼女の前に現れ、宙に浮かんで止まった。

「!? 手袋?」
「フフフ…
  それを両手に嵌めて、神魔方陣を封じてもらおう」
「なっ!」
「フフフ… さすがにそれは出来ぬか」
「うぐぅ……はぁぁ……」
「ま、待って!! シスターに何を」
「フフフ…
  この女の命を頂いている
   早く決断しなければ、この女の命はないぞ」

シスターの体が青白く輝き、デュラハンに精気を吸い取られていた。

「あ…あぁぁ…」
「ま、待ちなさい!! この手袋で神魔方陣を封印すればいいのね」

宙に浮いたまま制止している不気味な黒い手袋を手に取った檸檬。
神魔方陣を封じられて神魔法戦士ガイアへの変身を阻止されても、すぐに仲間が駆けつけて来ると信じ、檸檬は手首までを覆ってしまう黒い手袋を嵌めた。

「嵌めたわ これでいいでしょう  シスターを… うっ…」

手の甲に痛みがはしり、黒い手袋の上に神魔方陣が紅く浮かびあがった。

「えっ!? 痛いっ…  な、なによ… これ…」
「フフフ… こうも簡単に行くとはな」
「ウフフフ…
  ね、言ったとおりでしょう
    最初に狙うなら、ガイアだって…」
「え、えぇっ! シ、シスター?」

デュラハンに抱かれているシスターが地面に降り立ち、身に着けている服を脱ぎ放つ。

「お、お前は… ッ!   きゃぁぁぁぁぁぁ…」

檸檬が嵌めた手袋が邪悪な黒いオーラに変化し、紅く輝く神魔方陣に吸収されて行く。

「混沌の女神カオス…  ワ、ワナだったのね…」
「ウフフフ…
  そうよ まんまと引っかかってくれた
   デュラハン この娘が堕ちるまで、他の神魔法戦士を外で足止めしてなさい」
「フフフ… 御意」

デュラハンは自身の影にその身を沈めて、駆けつける神魔法戦士の迎撃に向かう。

「待てッ! みんなの…  イッ、キャアァァァァァァァァァァ」

黒いオーラを吸収した神魔方陣は黒く染まり、腕から体全体に電子基板の回路のような線が黒く描かれて行く。

「ウフフフ…
  仲間が到着する前に
   堕ちちゃえば、キミに任せてもいいのよ…」
「それは…どういう… わたしが…堕ちるって…  うう…うぐぅ…」
「ウフフフ…
  堕ちるって言うのはね
   キミが邪魔法界の戦士に生まれ変わるってことなのよ」
「そ、そんなこと…  イギッ!」

電子回路図のような黒い線は檸檬の全身にどんどん拡がっていた。

「ウフフフ…
  キミが嵌めた手袋、あれは堕神方陣と言ってね…」
「ハッ… ハッ… ハッ… ぐわァァァァァァァ」
「ウフフフ…
  神魔法界の者を、邪魔法界に隷属させる魔法具なのよ」
「ウググ… わたしは… たえる…  堕ちたり…  ギヒッ」

全身に拡がる苦痛に耐えながら、言葉を漏らした檸檬が天を仰ぎ、大きく目を見開く。

「ウフフフ…
  ムリよ 耐えることなんて出来ないわよ
   キミの神魔方陣から
    すべての神魔法回路を邪魔法回路に書き換えちゃうんだから…」
「ウギギ…  グググ…   カハッ…」
「ウフフフ…
  それって、これまで抱いてきた意志や価値観が
   邪魔法界のそれに置き換わるってことと一緒なのよ…
    って、アテナに踊らされてる 人間界の小娘に言ってもムダよね」
「んグぅ… んん…  うぐッ……」

目を見開いて苦しむ檸檬の顔にも黒い線が現れ、邪魔法界に隷属させる紋様へと変わっていった。

「ウフフフ…
  ほら、隷属の証が刻まれたわよ
   いまからキミのご主人様は
    アテナじゃなくて、このわたくし、カオスよ」
「だ…れガハッ…」

拒絶の言葉を口にしようとした檸檬の意識が飛び、目が反転すると、邪悪な黒いオーラの球体に包まれた。

「ウフフフ…
  とりあえず魔法回路の書き換えが終わったようね
   目覚めなさい
    わたくしの可愛いシモベ、邪魔法戦士カオスガイア」

黒い球体が次第に消滅し、両膝をついて力なく首をうな垂れている檸檬が姿をあらわす。

「ウフフフ…
  生まれ変わった気分はどう?」
「ハイ… とても素晴らしい気分です…」

抑揚のない声で答えた檸檬が顔を上げて、輝きの失せた眼でカオスを見上げる。
回路図のような模様は消えてなくなっていたが、その顔は邪悪な黒いメイクを施したように、唇と目の周りが黒く染まり、額に邪魔法界の紋様が刻まれていた。

「ウフフフ…
  素敵になってるじゃない
   新しい力を纏い、わたくしに忠誠を誓いなさい」
「ハイ… 仰せのままに」

鈍い動作で頭を下げた檸檬がゆらりと立ち上がり顔の前で拳を作ると、神魔方陣に似て非なる黒い邪魔方陣が浮かび上がる。

「邪魔法… 大地の女神ガイアの力と、我が主、混沌の女神カオスの加護を… 魔装装着…」

眩い輝きに包まれ、白銀と黄色に輝く女神の姿を模した魔装スーツが装着される神魔法戦士のときとは異なり、檸檬の体は暗黒に包まれ、禍々しいオーラを纏った黒銀と闇黄色の色違いの魔装スーツが装着される。

「邪魔法戦士カオスガイア ここに降臨
  混沌の女神カオス様に永遠の忠誠を誓います
   このカオスガイアに…何なりとご命令を…」
「ウフフフ…
  いまはまだ操り人形みたいね
   完全に邪魔法回路が馴染むまで、もう少し時間が必要かしら…」

邪悪な笑みを浮かべたカオスがデュラハンがいるであろう方向を見やった。

― ウフフフ… デュラハン、カオスを連中に返してあげましょうか… ―
― フフフ… 御意 ―

駆けつけた神魔法戦士を館の外で足止めしていたデュラハンが命令に従い撤退する。

「ウフフフ…
  カオスガイア
   もうすぐここに神魔法戦士たちが駆けつけるわ
    キミは神魔法戦士ガイアとして、連中に合流するのよ
     わたくしの命令があるまで、これまで通りに行動するの わかった?」
「ハイ… かしこまりました カオス……様…」

魔装スーツが解除され、元の姿に戻った檸檬は、カオスの前に跪き頭を下げると床の上に崩れ落ちた。

「ウフフフ…
  今度はキミが、神魔法戦士を堕とすのよ…」

灰色の風が吹き、カオスの姿を消し去ると、入れ替わりに白銀と蒼の魔装を装着した神魔法戦士セレネーが大広間に現れ、倒れていた檸檬を抱き起した。

「檸檬ちゃんッ! しっかりして、檸檬ちゃんッ!!」
「う… うぅ… セ…レネー…」
「檸檬ちゃんッ 大丈夫ですか」
「う…うん…  あれ… ここは…どこ…  わたし…一体…」

檸檬が頭を押さえて記憶を辿る仕草をしていると、白銀と紅の魔装のアポロンと白銀と碧の魔装のゼウスが周囲を警戒しながら広間に入って来た。

「邪魔法界の気配は完全に消えた 檸檬、大丈夫か?」
「は…はい… スミマセン…みんなを待たずに…」
「無事ならいいんです 檸檬さんもデュラハンに襲われたのね」
「はい、デュラハンを見つけて、ここまで追いかけて来たんですが…」

アポロンが魔装を解除すると、ゼウス、セレネーも魔装を解除する。

「今回は大事に至らなかったが、これからは注意しなさいよ 檸檬」
「天道紅音(てんどうあかね)先輩 スミマセンです…」
「クスクス… これで何度目のピンチでしょうか?」
「6度目です… 碧川空子(みどりかわくうこ)先輩」
「紅音さん、空子さん
  これからは私が責任を持って、檸檬ちゃんを見張りますから…」
「夜神月子(やがみつきこ) 庇ってくれて感謝です」
「その、月子さんの言葉も何度目だったかなァ…」
「あぐっ…  4度目です…」
「クスクス…」

いつもと変わらない様子の檸檬に安堵した3人を見る、檸檬の瞳に邪悪な輝きが宿り。

― ハイ かしこまりました ご主人様   必ずや、彼女を… 邪魔法界に… ―

去り際にカオスが残した魔法思念を受け取った檸檬の眼に、次に狙われる神魔法戦士の姿が映っていた。





おまけの次回予告…

「まったく、心配ばかりさせて…」
「ご…ごめんなさい…」
「檸檬
  今日は少しキツめの、お仕置きよ…」
「くぅん…」

檸檬をベッドに押し倒すと、自身は黒いボンデージを身に纏う。

「ンフぅ…
  いつも以上に興奮する…
   檸檬… 覚悟なさい」
「あぁっ…
  今日はこれを…
    用意してきました…」

檸檬の手には、カオスから授かった鈍い輝きを秘めた黒い手袋が。

「ンフフフ…
  そんなに私を興奮させたいの…」

檸檬から黒い手袋を奪い取ると、見せつけるようにして手袋を嵌める…

檸檬はその光景を邪悪な笑みを浮かべながら見上げていた…

よしっ!
この続きはみんなの脳内で補完しよう~



休業のお知らせ



休業のお知らせです。

副業が忙しくなり、店を空けることになりました。
期間はまったく分かりませんです。
以前音信不通になった時よりも永くなると思われます。
ホントにスミマセンです。

休業に入る前にこれだけでも完結を…
『インセクター』
今回で完結です。

それではしばらくお暇を頂きますです。






インセクター - END -



私はビートルダー司令に随行し、某国の侵略を進めていた。
ローダーは素晴らしい…
私がローダーになったようで、脚の爪先にまで神経が行き届き、感覚が伝わってくる。
ローダーと私がひとつになっていることを実感できた。

また…

ビートルダー司令のローダーにハエのようにたかるMSを、私は背中の紅い紋に内蔵されているレーザーで一掃する。

これで何機…

フフッ…
またくだらないことを…

人間だったときの癖か、私は撃ち落した敵の数を気にしてしまう。
自分が誰で、何と呼ばれていたかも忘れてしまったのに。

それは…
私がまだ…
完全なインセクターに…
ドルーになりきれていないと言うこと…
こうやって考えていることが…


『ビートルダー司令  ハイ かしこまりました 仰せのままに』

ローダー同士のコミュニケーションはローダーの触覚を通して行われる。
いまもビートルダー司令からの命令をローダーの触覚が受信して、私の思考に送り込まれた。

【ハーニローダーを指揮して人間を捕獲せよ】

それがビートルダー司令から仰せつかった命令…

わたしは後方で待機しているハチのようなローダーに指令を送り、人間の捕獲を始める。
ハチ型ローダーは私の指令に忠実に従い、地上を逃げ惑う人間をお尻の取込口を広げて捕獲して行く。
そしてある程度の人数を捕獲したローダーは、作業を見守る私の元に集まってくる。



大半のローダーが作業を終え、私の周りでホバーリングしている。

『ビートルダー司令  ハイ まもなく完遂いたします  ハイ 仰せのままに』

ビートルダー司令から、新しい命令が届いた。

【捕獲した人間を拠点に運び、コアを作れ】

私は新しい命令を遂行する為、作業を終えていない数体のローダーに捕獲を急ぐよう指令を飛ばす。
そのときだった。
瓦礫の中に潜んでいた数機のMSが、私と人間を捕獲し終えたローダーにハンドレーザーを斉射してきた。
私の外殻はMSのレーザーなど痛くも痒くもない。
だが量産タイプのローダーは違う。
次々にレーザーで外殻を撃ち抜かれたローダーが緑の炎を上げて燃え尽きてゆく。

なんてことを…

ビートルダー司令から仰せつかった命令が…

ビートルダー司令からお預かりしているローダーたちが…

ローダーの中には捕獲した人間が…

お前たちはそれを…

捕獲される一部始終を…

見ていたのでしょう…


私は激しい憤りを覚えた。

滅びよ…

愚かな人類め…

滅びよ…

滅びよ…
滅びよ…

私は瓦礫の隙間からハンドレーザーの銃口を向けているMSをレーザーで狙い撃つ。
だが瓦礫が邪魔で思うようにMSを排除することが出来ない。
私は残っているハーニローダーの盾になるように前に出る。
そしてハーニローダーに射程外まで上昇するよう指令を出したそのとき。
首の後ろあたりに激痛が走り、制御を失った私は地面に叩きつけられた。

一体何が…

痛みをこらえながら微かに首を動かしてみる。
すると私の背中に跨り、外殻と外殻の隙間にレーザーカッターを突き立てるMSの姿が複眼のひとつに映った。

迂闊…

地上のMSに気を盗られていた私は、ビルの屋上に潜んでいたMSに気づいていなかった。
そのMSがビルの屋上からダイブし、私のスキを突いたのだ。

しかし…

こんなヤツらに…

負けるわけには…


感覚があるのかないのか分からない脚に力を込めて起き上がった瞬間。

ウグッ!…

瓦礫の中に隠れていたMSが蟻のように私に群がり、レーザーカッターを私の躯に突き立てる。
ローダーが受けるダメージは、繋がっている私の体にもダメージを与えた。
体中が裂け、生暖かい体液が滴る。

こんなヤツらに…

こんなヤツらに…

ローダーの脚が切断されたのか、私の腕や足の感覚が無くなる。

こんな…

ヤツらに…

こ…
ん…

な…


私の意識はそこで途絶えた。





私…
生きて…
いる……

それとも…

自分が生きているのか、死んでいるのか分からない状態で覚醒した。
何も見えない。
何も聞こえない。
何も感じない。

私…


≪覚醒したか≫

声…

この声は…

ビートルダー…
司令…

闇が晴れるように、私の視覚が回復してくる。
ビートルダー司令の姿が揺らいで見えた。
何となく、宇宙遊泳をしているような、宙に浮いているような感じがする。
私は何か溶液の中に入れられているようだった。
≪この脆弱な躯を捨て……≫

それは…
私の…
こと…



それは…

どういう…

ビートルダー…
司…
令…


目の前が気泡で覆われビートルダー司令の姿が見えなくなると、私は再び意識を失った。





意識を取り戻した私がゆっくり眼を開くと無数の光が頭の中に飛び込んでくる。

この感じは…

あのヘルメットを被り、インセクターの眼で、複眼で観たときと同じ感じがする。
私はゆっくりと首を動かして辺りを見渡したが、誰もいない。
斜めになったベッドに寝ているらしく、上体を起こしていないのに、天井と床を繋ぐ柱のような物が見える。

ん?…
中に…
何かが…

柱の中は濃緑色をした溶液で満たされており、その中に何かが漂っている。
その物体を確認しようと私は眼を凝らした。

あれは…

見たことのある物体。

あれは…
私…

私の…

濃緑色の溶液の中に漂う物体。
それは私の体。
片方の腕と足が無く、全身の肉が裂け、裂け目から何かがはみだしている。

なぜ…

私の体が…

不思議な光景を眼にした私は、もっと近くで確認しようと体を動かした。
すると硬い物が擦れ合うような鈍い音が響き、どこか違和感を感じる。

体が…

私はゆっくりと腕を動かし、自分の体を確認する。
複眼に映るのは、爪と棘のある漆黒の殻で覆われた細い腕。
それも左右で4本。
2対の腕。

これは…

ビートルダー司令の脚と同じ…
ううん…
少し違うけど似ている…

私は視線を足元に落とす。
2対の腕と同じ脚で、私は立っている。

この躯は…

私は急いで濃緑色の溶液に漂う物体に駆け寄った。

この躯は…

私は中の物体ではなく、その容器の表面に映っている漆黒のインセクターを見つめていた。
私が腕を動かせば、そこに映っているインセクターも同じように動く。

やっぱり…
これは私…
私の姿…

容器の表面に映る私。
漆黒のボディに深紅の半球状の背面に黒の紋が6つ。
私は一見細くて弱そうに見える漆黒の外殻で覆われた脚に光を反射させる。

綺麗…
なんて美しい躯なんだろう…

≪目覚めていたか≫
うっとりと自分の躯に見惚れていた私は、その声に振り返った。
≪ビートルダー司令≫


ビートルダー司令に助けられた私は、脳を含む中枢器官を脆弱な体から小型ローダーに移植され、インセクターレディバドーとなった。
この躯と一緒に私と同じ姿をした紅と黒のローダー、背中の6つの黒紋にホーミングレーザーを備えた新しいローダーを頂き、私はビートルダー司令を補佐する大任を仰せつかった。





いま私はビートルダー司令に従い、小さな島国を侵略している。
≪ビートルダー司令  ここはレディバドーにお任せ下さいませ≫

人間ごときに負けたりはいたしません…

私は複眼に映るMSをホーミングレーザーで殲滅する。



そして…
この躯を頂いて私はインセクターが何だったのかを知った。
インセクター…

それは…




? END ?


久しぶりに『悪の復活』にございます


『悪の復活』気がつけば一年経過していました
インセクターをお出しする予定でしたが、献立変更です
どうぞお召し上がり下さいませ





悪の復活  - 5 -



「ここの研究生を戦闘員にするのに二日 それに赤戦闘員は最初のマナだけ、これじゃ効率が悪すぎる  カナたちにもヴィールス感染の手伝いをさせる方法を考えないとダメね」

身に着けていると落ち着いた気持ちになれる指揮官用の戦闘服を纏い、ムチで手の平を打っていた紅子が机の上に置かれたニ週間後の学会で発表する論文を見やった。

(学会まで二週間… それまでに…ううん、週末までにはショッカーの技術を手に入れないと…)

背もたれに身体を預け、目の前で並んで立っているマナとカナを見る。

「なかなか思うように行かないものね」
「「イーッ!!」」

夜、誰もいなくなった研究室で、マナとカナは私服姿でショッカーの敬礼の姿勢で応えた。

「はあっ…」

二人が奇声を発し、敬礼する姿に紅子はうっとりした顔で頬を赤らめる。

(だんだん強くなる… 戦闘員が私に敬礼するたびに、全身に電気が走るような…)

ヴィールスで戦闘員になった者たちが紅子に敬礼するたびに、頭と体は心地よい痺れに包まれる。
そしてその痺れは戦闘員が増えるたびに、強くなっていた。

(これはショッカーに忠誠を誓う宣誓の挨拶 協力者の私には関係ないこと)

戦闘服を着ているが、あくまでも自分は協力者であって、忠誠を誓う気は毛頭ない。
だから自分は戦闘員と同じ姿勢で奇声を発するつもりはない。
紅子はそう考えていた。

(でも、このゾクゾクする感じは麻薬ね もっと戦闘員を増やしてゾクゾクしたい そんな気持ちになるもの…)

紅子は心地よい違和感に不安を抱いていたが、それ以上に期待する気持ちの方が大きくなっていた。

「彼女たちはもうアジトに到着したかしら」
「イーッ!! 基地内部の整理を始めていると、戦闘員ヨウコから連絡がありました」

紅子の質問にマナが敬礼の姿勢で応対する。

「そう それじゃあ、私たちもアジトに行きましょうか」
「イーッ!! 戦闘員カナ、紅蝙蝠女様のお車を準備しなさい」
「イーッ!!」

マナに向かって敬礼したカナが素早い動きで部屋を立ち去ると、マナは一礼してデスクの上に置いてある資料をカバンに詰め、立ち上がった紅子が白衣を着やすいように準備していた。




カナが運転する車の後部シートに乗り込んだ紅子は、少し離れた場所で問答している人影を見つけた。

「車を止めなさい!」
「イーッ!!」

停車した車の窓を開け、紅子が暗闇に耳を澄ませる。
すると紅子の耳の先が大きく尖り、離れた場所で話をしている人影の会話が聞こえるようになった。

「まだ電車がありますから大丈夫です」
「遠慮しないでいいから、乗って乗って 遅くまで手伝わせちゃったから、車で送るわよ  途中でご飯も食べよ ねっ、由那ちゃん」
「そうだよ 由那 乗ってきなよ  一緒にメシ食おうよぉ?」

聞き覚えのありすぎる声に紅子の顔が醜悪に歪む。

「御堂雪葵香…」



御堂雪葵香(みどう ゆきか)、雪葉(ゆきは)姉妹と、助手の篠田由那(しのだ ゆな)は駐車場の入り口近くで話をしていた。

「アッ! そう言えば由那、今日デートだって!」
「エェッ!! 由那ちゃんゴメンね まだ間に合う? どこで待ち合わせ? 私が謝ろうか? 一緒にご飯食べる?」
「アネっ! 無粋なマネは止めたまえッ!!」
「だったぇ? うらやましいんだも?ん」

研究に追われ、男に縁の無い雪葵香がほっぺたを膨らませている。

「雫ちゃんや杏ちゃんのお誘い、散々断わっといてすねるな!」
「だって!! コンパなんて行ったことないし…  それより雪葉君 雫ちゃん、杏ちゃんは宜しくないなぁ ちゃんと水野先生、春樹先生と呼びなさい」
「人前じゃなきゃ 雫ちゃん、杏ちゃんで良いって言ってましたよぉ?だ」
「クスクス… ホントに仲がいいですね 雪葵香先生と雪葉ちゃん  彼にはメールで遅くなることを伝えてあるし、途中の駅で待ち合わせてるんです」
「か、彼だって! ねぇねぇ聞いた聞いた? 彼だって!!  いいなぁ?うらやましいなぁ? わたしも彼氏ほしいなぁ?」

雪葵香は愛車の運転席で足をバタつかせ、ハンドルを掴んで体を前後させている。

「もうッアネっ! 子供じゃないんだから、はしゃぐなッ!!  まったく! 白衣を脱いだらこれだよ…  でもホントにいいの? 駅まで乗ってけば? ちょっとアネがウザイけど」
「ウザイって何よ! ウザイって!!  怒ったからねぇ! 餌代、自分で出すんだよ!!」
「ゲッ! じょ、冗談ですよぉ、お姉サマァ?」
「クスクス… あっ、そろそろ行かないと電車の時間が」
「ホントにいいの? 遠慮してない?  彼氏獲ったりしないよ」
「アネっ!!  ったく! んじゃ、由那 気をつけてね また明日?」
「ホントにいいの? それじゃ明日、ランチご馳走するわ  由那ちゃん 気をつけてね」
「ホントですか 雪葵香先生、ありがとうございます   お疲れ様でした おやすみなさい」
「うん じゃぁね? おやすみ?」
「由那 お疲れ?」
「うん 雪葉ちゃんもお疲れ様」

由那が駅に向かって歩き出すと、雪葵香も車を発進させた。
そして、この会話を聞いていた紅子が邪悪な笑みを浮かべ動き出す。

「ウフフッ…使えそうね  カナ」
「イーッ!!」

薄暗い道を駅に向かって歩く由那に、紅子が乗る車が静かに近づく。



「あなた 御堂研究室の篠田由那さんよね」
「ヒッ!」

背後から声を掛けられた由那はビクッと体をすくめると、恐る恐る振り返り、声の主が九鬼紅子であることを確認し、ホッと胸を撫で下ろした。

「く、九鬼教授…」
「ゴメンなさい 驚かせちゃったみたいね」
「い、いえ  そんなことないです  九鬼教授もいまお帰りですか?」
「ええそうよ  それより、篠田さん  あなた、御堂教授にずいぶん気に入られているみたいね」
「エッ? そんなことないと思いますけど…」
「隠さなくてもいいのよ  私にとってはそのほうが都合がいいから…」

話しながら微笑む紅子の口角がつり上がり、怪しい気配が由那を囲んでいた。

「つ、都合がいいって… それはどう言う…エッ!?」

突然マナとカナに腕と肩を捕まれた由那は恐怖に顔を引きつらせる。

「く、九鬼教授… いったい何を…」
「フフフッ…雪葵香のそばにいるあなたなら、いろいろ利用できるでしょう」
「利用って… まさか、わたしにスパイになれと… イヤです! 絶対イヤです!」
「フフッ…ウフフフッ… 大丈夫よ すぐに私の命令に従えるようになれるから」
「いや、た、たすけ…ヒィッ!」

助けを求めて左右の二人を見やった由那の顔が恐怖に歪む。
二人は赤と黒のレオタードを纏い、赤と青のメイクが施された顔で冷たく微笑んでいた。

「ウフフッ… あなたもショッカーの戦闘員になって、私の命令に従うのよ」

背筋が凍りつくような笑みを浮かべ近づいてくる紅子の顔に黒いメイクと二本の牙が現れる。

「い…いや…やめて… 何でもします…スパイでも何でもしますから…だから…おねがい…たすけて…」
「ウフフッ… なら大人しく、ショッカーの戦闘員におなりなさい」

涙を流して懇願する由那の首に紅子の牙が深々と突き立てられた。

「いや…おねがいです… やめっ………あっ……あぁぁ……」

紅子に咬まれた場所から、全身に冷たい何かが拡がって行くのを由那は感じた。

「…イヤ……やめて……やめて…くだ……イギッ」

ビクンと体を振るわせ、大きく目を見開いた由那の瞳に紅いフォーカスが宿る。

「ンフゥ…  これであなたもショッカーの戦闘員  篠田由那、私たちと一緒に来るのよ」
「イーッ!!」

紅子の言葉に小さく頷いた由那の顔に赤と青のメイクが現れ、マナとカナが掴んでいた手を離すと、由那は直立不動の姿勢で紅子の前に佇み、ゆっくりと右手を高く掲げ、奇声で命令に応えていた。



こんな作品を拝見しました



『女諜報員 仕組まれた超辱の罠  屈辱の洗脳改造』
http://www.ienergy1.com/cgi-bin/view.cgi?number=IESP-471
という作品を拝見しました
レンタルしたかったのですが、近場のお店には置いておらず、中古店で購入してきました
元々の値段がお安いので結構格安で入手できましたw

『女スパイ』潜入調査 → 正体がバレる → 戦闘 → 不意打ち → 捕獲 → 淫らな責め → そして…
とよくあるパターンでしたが『洗脳改造』の誘惑に見てみたいなァ?と思っていた作品です
感想は ★★/★★★★★ と言ったところでしょうか
値段が値段ですし、悪堕ちをメインにした作品ではないので仕方ないのかなァと…

少しだけお話を
淫らな責めで気を失った女スパイさんをチープな洗脳改造装置(変な脳ミソと繋がったゴーグル)で改造
裸で簡単拘束されている女スパイさんの身体に悪コス?黒いシースルの服が装着されます
ですが洗脳改造が完了する前に、謎の♂に助け出されるのですが、女スパイさんは再び秘密結社に潜入
同じようなコスを着た女戦闘員さんと戦闘になり、結局捕獲されちゃいます
そしてまた淫らな責めで気を失い、再び裸でチープな洗脳改造装置に…
こんどはエナメルのブラとショーツの悪コスが装着されて…

上のアドレスから『DVDのご購入・サンプルムービーはこちらから』サンプルムービーが見れますよ


一番最後に結末を少々、気になる方はそちらを…






インセクター - 5 -



美しい漆黒のボディ。
その背面には深紅の紋が2つ。
このローダーも初めて見る…
こんな姿をした生物を見たような…

そんなことはどうだっていい…

私は自分用に用意されたローダーをうっとりした顔で見上げる。
これが私のローダー…

なりたい…

このローダーの…
コアになりたい…
ローダーのパーツに…

≪融合してみるか≫

黙って私を見ていたビートルダーが話し掛けてきた。
「えっ…融合…ですか…」
その問いかけに私は声を出して応じていた。
≪ここにあるローダーは量産タイプとは異なる≫
私は困惑した顔でビートルダーを見やる。
≪コアはローダーを制御する為の器官 コアは我らの命令に従うことしか出来ない≫
ビートルダーは話をしながら、マインドスパイーダを着けた私の頭に昆虫の顔のようなフルフェイスヘルメットを被せた。
≪ドルーは我らと同じように、融合することでローダーを自分の意のままに操ることができる≫
『な…なに……ウッ…目の前が…気持ち…悪い…』
目の前が眩しいくらい明るくなり、ヘルメットの眼、複眼でとらえた映像が私の視覚に入ってくる。
≪ローダーと融合する為には、擬似的に我らと同じ器官を持たせる必要がある≫
『これが…インセクターの眼で見る世界…』
複眼になった視覚に慣れてきた私は、鏡面のように美しいローダーの外殻に自分の姿を映してみる。
『これが私…』
ヘルメットを被され、ムシのようになった顔を漆黒の手で撫でる。

インセクターになった私…

これで私は…

ローダーを自在に操れる…

あの素敵なローダーを自在に…

私は…

私は…

私は…ドルー…

私は…インセクター…

『私はドルー…』
『インセクターのドルー』

ローダーの外殻に映るビートルダーに気づいた私はゆっくりと振り返る。
そしてビートルダーの前まで移動して背筋を伸ばし、直立不動の姿勢で止まった。

いまの私ならビートルダー…

ビートルダー司令の言葉を受け入れることが…

ううん…
ビートルダー司令のお言葉に従わなければならない…
それがドルー…
ドルーである私の責務…
私の中に残っていたくだらない感情を消し去り、あるじとなったビートルダー司令の命令を待つ。
≪この星は我らインセクターが支配する≫
『ハイ この星は我々インセクターが支配します』
人、柳生禮が私の中から消えて無くなる。
そして名も無いインセクターのドルーが誕生した。









『女諜報員 仕組まれた超辱の罠  屈辱の洗脳改造』の結末が気になる方は先にお進み下さい

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