休業のお知らせ
休業のお知らせです。
副業が忙しくなり、店を空けることになりました。
期間はまったく分かりませんです。
以前音信不通になった時よりも永くなると思われます。
ホントにスミマセンです。
休業に入る前にこれだけでも完結を…
『インセクター』
今回で完結です。
それではしばらくお暇を頂きますです。
インセクター - END -
私はビートルダー司令に随行し、某国の侵略を進めていた。
ローダーは素晴らしい…
私がローダーになったようで、脚の爪先にまで神経が行き届き、感覚が伝わってくる。
ローダーと私がひとつになっていることを実感できた。
…
また…
…
ビートルダー司令のローダーにハエのようにたかるMSを、私は背中の紅い紋に内蔵されているレーザーで一掃する。
…
これで何機…
…
フフッ…
またくだらないことを…
…
人間だったときの癖か、私は撃ち落した敵の数を気にしてしまう。
自分が誰で、何と呼ばれていたかも忘れてしまったのに。
…
それは…
私がまだ…
完全なインセクターに…
ドルーになりきれていないと言うこと…
こうやって考えていることが…
…
…
『ビートルダー司令 ハイ かしこまりました 仰せのままに』
…
ローダー同士のコミュニケーションはローダーの触覚を通して行われる。
いまもビートルダー司令からの命令をローダーの触覚が受信して、私の思考に送り込まれた。
…
【ハーニローダーを指揮して人間を捕獲せよ】
…
それがビートルダー司令から仰せつかった命令…
…
わたしは後方で待機しているハチのようなローダーに指令を送り、人間の捕獲を始める。
ハチ型ローダーは私の指令に忠実に従い、地上を逃げ惑う人間をお尻の取込口を広げて捕獲して行く。
そしてある程度の人数を捕獲したローダーは、作業を見守る私の元に集まってくる。
大半のローダーが作業を終え、私の周りでホバーリングしている。
…
『ビートルダー司令 ハイ まもなく完遂いたします ハイ 仰せのままに』
…
ビートルダー司令から、新しい命令が届いた。
…
【捕獲した人間を拠点に運び、コアを作れ】
…
私は新しい命令を遂行する為、作業を終えていない数体のローダーに捕獲を急ぐよう指令を飛ばす。
そのときだった。
瓦礫の中に潜んでいた数機のMSが、私と人間を捕獲し終えたローダーにハンドレーザーを斉射してきた。
私の外殻はMSのレーザーなど痛くも痒くもない。
だが量産タイプのローダーは違う。
次々にレーザーで外殻を撃ち抜かれたローダーが緑の炎を上げて燃え尽きてゆく。
…
なんてことを…
…
ビートルダー司令から仰せつかった命令が…
…
ビートルダー司令からお預かりしているローダーたちが…
…
ローダーの中には捕獲した人間が…
…
お前たちはそれを…
…
捕獲される一部始終を…
…
見ていたのでしょう…
…
…
私は激しい憤りを覚えた。
…
滅びよ…
…
愚かな人類め…
…
滅びよ…
…
滅びよ…
滅びよ…
…
私は瓦礫の隙間からハンドレーザーの銃口を向けているMSをレーザーで狙い撃つ。
だが瓦礫が邪魔で思うようにMSを排除することが出来ない。
私は残っているハーニローダーの盾になるように前に出る。
そしてハーニローダーに射程外まで上昇するよう指令を出したそのとき。
首の後ろあたりに激痛が走り、制御を失った私は地面に叩きつけられた。
…
一体何が…
…
痛みをこらえながら微かに首を動かしてみる。
すると私の背中に跨り、外殻と外殻の隙間にレーザーカッターを突き立てるMSの姿が複眼のひとつに映った。
…
迂闊…
…
地上のMSに気を盗られていた私は、ビルの屋上に潜んでいたMSに気づいていなかった。
そのMSがビルの屋上からダイブし、私のスキを突いたのだ。
…
しかし…
…
こんなヤツらに…
…
負けるわけには…
…
…
感覚があるのかないのか分からない脚に力を込めて起き上がった瞬間。
…
ウグッ!…
…
瓦礫の中に隠れていたMSが蟻のように私に群がり、レーザーカッターを私の躯に突き立てる。
ローダーが受けるダメージは、繋がっている私の体にもダメージを与えた。
体中が裂け、生暖かい体液が滴る。
…
こんなヤツらに…
…
こんなヤツらに…
…
ローダーの脚が切断されたのか、私の腕や足の感覚が無くなる。
…
こんな…
…
ヤツらに…
…
こ…
ん…
…
な…
…
…
私の意識はそこで途絶えた。
私…
生きて…
いる……
…
それとも…
…
自分が生きているのか、死んでいるのか分からない状態で覚醒した。
何も見えない。
何も聞こえない。
何も感じない。
…
私…
…
…
≪覚醒したか≫
…
声…
…
この声は…
…
ビートルダー…
司令…
…
闇が晴れるように、私の視覚が回復してくる。
ビートルダー司令の姿が揺らいで見えた。
何となく、宇宙遊泳をしているような、宙に浮いているような感じがする。
私は何か溶液の中に入れられているようだった。
≪この脆弱な躯を捨て……≫
…
それは…
私の…
こと…
…
…
…
それは…
…
どういう…
…
ビートルダー…
司…
令…
…
…
目の前が気泡で覆われビートルダー司令の姿が見えなくなると、私は再び意識を失った。
…
…
意識を取り戻した私がゆっくり眼を開くと無数の光が頭の中に飛び込んでくる。
…
この感じは…
…
あのヘルメットを被り、インセクターの眼で、複眼で観たときと同じ感じがする。
私はゆっくりと首を動かして辺りを見渡したが、誰もいない。
斜めになったベッドに寝ているらしく、上体を起こしていないのに、天井と床を繋ぐ柱のような物が見える。
…
ん?…
中に…
何かが…
…
柱の中は濃緑色をした溶液で満たされており、その中に何かが漂っている。
その物体を確認しようと私は眼を凝らした。
…
あれは…
…
見たことのある物体。
…
あれは…
私…
…
私の…
…
濃緑色の溶液の中に漂う物体。
それは私の体。
片方の腕と足が無く、全身の肉が裂け、裂け目から何かがはみだしている。
…
なぜ…
…
私の体が…
…
不思議な光景を眼にした私は、もっと近くで確認しようと体を動かした。
すると硬い物が擦れ合うような鈍い音が響き、どこか違和感を感じる。
…
体が…
…
私はゆっくりと腕を動かし、自分の体を確認する。
複眼に映るのは、爪と棘のある漆黒の殻で覆われた細い腕。
それも左右で4本。
2対の腕。
…
これは…
…
ビートルダー司令の脚と同じ…
ううん…
少し違うけど似ている…
…
私は視線を足元に落とす。
2対の腕と同じ脚で、私は立っている。
…
この躯は…
…
私は急いで濃緑色の溶液に漂う物体に駆け寄った。
…
この躯は…
…
私は中の物体ではなく、その容器の表面に映っている漆黒のインセクターを見つめていた。
私が腕を動かせば、そこに映っているインセクターも同じように動く。
…
やっぱり…
これは私…
私の姿…
…
容器の表面に映る私。
漆黒のボディに深紅の半球状の背面に黒の紋が6つ。
私は一見細くて弱そうに見える漆黒の外殻で覆われた脚に光を反射させる。
…
綺麗…
なんて美しい躯なんだろう…
…
≪目覚めていたか≫
うっとりと自分の躯に見惚れていた私は、その声に振り返った。
≪ビートルダー司令≫
…
…
ビートルダー司令に助けられた私は、脳を含む中枢器官を脆弱な体から小型ローダーに移植され、インセクターレディバドーとなった。
この躯と一緒に私と同じ姿をした紅と黒のローダー、背中の6つの黒紋にホーミングレーザーを備えた新しいローダーを頂き、私はビートルダー司令を補佐する大任を仰せつかった。
いま私はビートルダー司令に従い、小さな島国を侵略している。
≪ビートルダー司令 ここはレディバドーにお任せ下さいませ≫
…
人間ごときに負けたりはいたしません…
…
私は複眼に映るMSをホーミングレーザーで殲滅する。
…
…
…
そして…
この躯を頂いて私はインセクターが何だったのかを知った。
インセクター…
…
それは…
…
− END −
久しぶりに『悪の復活』にございます
『悪の復活』気がつけば一年経過していました
インセクターをお出しする予定でしたが、献立変更です
どうぞお召し上がり下さいませ
悪の復活 - 5 -
「ここの研究生を戦闘員にするのに二日 それに赤戦闘員は最初のマナだけ、これじゃ効率が悪すぎる カナたちにもヴィールス感染の手伝いをさせる方法を考えないとダメね」
身に着けていると落ち着いた気持ちになれる指揮官用の戦闘服を纏い、ムチで手の平を打っていた紅子が机の上に置かれたニ週間後の学会で発表する論文を見やった。
(学会まで二週間… それまでに…ううん、週末までにはショッカーの技術を手に入れないと…)
背もたれに身体を預け、目の前で並んで立っているマナとカナを見る。
「なかなか思うように行かないものね」
「「イーッ!!」」
夜、誰もいなくなった研究室で、マナとカナは私服姿でショッカーの敬礼の姿勢で応えた。
「はあっ…」
二人が奇声を発し、敬礼する姿に紅子はうっとりした顔で頬を赤らめる。
(だんだん強くなる… 戦闘員が私に敬礼するたびに、全身に電気が走るような…)
ヴィールスで戦闘員になった者たちが紅子に敬礼するたびに、頭と体は心地よい痺れに包まれる。
そしてその痺れは戦闘員が増えるたびに、強くなっていた。
(これはショッカーに忠誠を誓う宣誓の挨拶 協力者の私には関係ないこと)
戦闘服を着ているが、あくまでも自分は協力者であって、忠誠を誓う気は毛頭ない。
だから自分は戦闘員と同じ姿勢で奇声を発するつもりはない。
紅子はそう考えていた。
(でも、このゾクゾクする感じは麻薬ね もっと戦闘員を増やしてゾクゾクしたい そんな気持ちになるもの…)
紅子は心地よい違和感に不安を抱いていたが、それ以上に期待する気持ちの方が大きくなっていた。
「彼女たちはもうアジトに到着したかしら」
「イーッ!! 基地内部の整理を始めていると、戦闘員ヨウコから連絡がありました」
紅子の質問にマナが敬礼の姿勢で応対する。
「そう それじゃあ、私たちもアジトに行きましょうか」
「イーッ!! 戦闘員カナ、紅蝙蝠女様のお車を準備しなさい」
「イーッ!!」
マナに向かって敬礼したカナが素早い動きで部屋を立ち去ると、マナは一礼してデスクの上に置いてある資料をカバンに詰め、立ち上がった紅子が白衣を着やすいように準備していた。
カナが運転する車の後部シートに乗り込んだ紅子は、少し離れた場所で問答している人影を見つけた。
「車を止めなさい!」
「イーッ!!」
停車した車の窓を開け、紅子が暗闇に耳を澄ませる。
すると紅子の耳の先が大きく尖り、離れた場所で話をしている人影の会話が聞こえるようになった。
「まだ電車がありますから大丈夫です」
「遠慮しないでいいから、乗って乗って 遅くまで手伝わせちゃったから、車で送るわよ 途中でご飯も食べよ ねっ、由那ちゃん」
「そうだよ 由那 乗ってきなよ 一緒にメシ食おうよぉ〜」
聞き覚えのありすぎる声に紅子の顔が醜悪に歪む。
「御堂雪葵香…」
御堂雪葵香(みどう ゆきか)、雪葉(ゆきは)姉妹と、助手の篠田由那(しのだ ゆな)は駐車場の入り口近くで話をしていた。
「アッ! そう言えば由那、今日デートだって!」
「エェッ!! 由那ちゃんゴメンね まだ間に合う? どこで待ち合わせ? 私が謝ろうか? 一緒にご飯食べる?」
「アネっ! 無粋なマネは止めたまえッ!!」
「だったぇ〜 うらやましいんだも〜ん」
研究に追われ、男に縁の無い雪葵香がほっぺたを膨らませている。
「雫ちゃんや杏ちゃんのお誘い、散々断わっといてすねるな!」
「だって!! コンパなんて行ったことないし… それより雪葉君 雫ちゃん、杏ちゃんは宜しくないなぁ ちゃんと水野先生、春樹先生と呼びなさい」
「人前じゃなきゃ 雫ちゃん、杏ちゃんで良いって言ってましたよぉ〜だ」
「クスクス… ホントに仲がいいですね 雪葵香先生と雪葉ちゃん 彼にはメールで遅くなることを伝えてあるし、途中の駅で待ち合わせてるんです」
「か、彼だって! ねぇねぇ聞いた聞いた? 彼だって!! いいなぁ〜うらやましいなぁ〜 わたしも彼氏ほしいなぁ〜」
雪葵香は愛車の運転席で足をバタつかせ、ハンドルを掴んで体を前後させている。
「もうッアネっ! 子供じゃないんだから、はしゃぐなッ!! まったく! 白衣を脱いだらこれだよ… でもホントにいいの? 駅まで乗ってけば? ちょっとアネがウザイけど」
「ウザイって何よ! ウザイって!! 怒ったからねぇ! 餌代、自分で出すんだよ!!」
「ゲッ! じょ、冗談ですよぉ、お姉サマァ〜」
「クスクス… あっ、そろそろ行かないと電車の時間が」
「ホントにいいの? 遠慮してない? 彼氏獲ったりしないよ」
「アネっ!! ったく! んじゃ、由那 気をつけてね また明日〜」
「ホントにいいの? それじゃ明日、ランチご馳走するわ 由那ちゃん 気をつけてね」
「ホントですか 雪葵香先生、ありがとうございます お疲れ様でした おやすみなさい」
「うん じゃぁね〜 おやすみ〜」
「由那 お疲れ〜」
「うん 雪葉ちゃんもお疲れ様」
由那が駅に向かって歩き出すと、雪葵香も車を発進させた。
そして、この会話を聞いていた紅子が邪悪な笑みを浮かべ動き出す。
「ウフフッ…使えそうね カナ」
「イーッ!!」
薄暗い道を駅に向かって歩く由那に、紅子が乗る車が静かに近づく。
「あなた 御堂研究室の篠田由那さんよね」
「ヒッ!」
背後から声を掛けられた由那はビクッと体をすくめると、恐る恐る振り返り、声の主が九鬼紅子であることを確認し、ホッと胸を撫で下ろした。
「く、九鬼教授…」
「ゴメンなさい 驚かせちゃったみたいね」
「い、いえ そんなことないです 九鬼教授もいまお帰りですか?」
「ええそうよ それより、篠田さん あなた、御堂教授にずいぶん気に入られているみたいね」
「エッ? そんなことないと思いますけど…」
「隠さなくてもいいのよ 私にとってはそのほうが都合がいいから…」
話しながら微笑む紅子の口角がつり上がり、怪しい気配が由那を囲んでいた。
「つ、都合がいいって… それはどう言う…エッ!?」
突然マナとカナに腕と肩を捕まれた由那は恐怖に顔を引きつらせる。
「く、九鬼教授… いったい何を…」
「フフフッ…雪葵香のそばにいるあなたなら、いろいろ利用できるでしょう」
「利用って… まさか、わたしにスパイになれと… イヤです! 絶対イヤです!」
「フフッ…ウフフフッ… 大丈夫よ すぐに私の命令に従えるようになれるから」
「いや、た、たすけ…ヒィッ!」
助けを求めて左右の二人を見やった由那の顔が恐怖に歪む。
二人は赤と黒のレオタードを纏い、赤と青のメイクが施された顔で冷たく微笑んでいた。
「ウフフッ… あなたもショッカーの戦闘員になって、私の命令に従うのよ」
背筋が凍りつくような笑みを浮かべ近づいてくる紅子の顔に黒いメイクと二本の牙が現れる。
「い…いや…やめて… 何でもします…スパイでも何でもしますから…だから…おねがい…たすけて…」
「ウフフッ… なら大人しく、ショッカーの戦闘員におなりなさい」
涙を流して懇願する由那の首に紅子の牙が深々と突き立てられた。
「いや…おねがいです… やめっ………あっ……あぁぁ……」
紅子に咬まれた場所から、全身に冷たい何かが拡がって行くのを由那は感じた。
「…イヤ……やめて……やめて…くだ……イギッ」
ビクンと体を振るわせ、大きく目を見開いた由那の瞳に紅いフォーカスが宿る。
「ンフゥ… これであなたもショッカーの戦闘員 篠田由那、私たちと一緒に来るのよ」
「イーッ!!」
紅子の言葉に小さく頷いた由那の顔に赤と青のメイクが現れ、マナとカナが掴んでいた手を離すと、由那は直立不動の姿勢で紅子の前に佇み、ゆっくりと右手を高く掲げ、奇声で命令に応えていた。
こんな作品を拝見しました
『女諜報員 仕組まれた超辱の罠 屈辱の洗脳改造』
http://www.ienergy1.com/cgi-bin/view.cgi?number=IESP-471
という作品を拝見しました
レンタルしたかったのですが、近場のお店には置いておらず、中古店で購入してきました
元々の値段がお安いので結構格安で入手できましたw
『女スパイ』潜入調査 → 正体がバレる → 戦闘 → 不意打ち → 捕獲 → 淫らな責め → そして…
とよくあるパターンでしたが『洗脳改造』の誘惑に見てみたいなァ〜と思っていた作品です
感想は ★★/★★★★★ と言ったところでしょうか
値段が値段ですし、悪堕ちをメインにした作品ではないので仕方ないのかなァと…
少しだけお話を
淫らな責めで気を失った女スパイさんをチープな洗脳改造装置(変な脳ミソと繋がったゴーグル)で改造
裸で簡単拘束されている女スパイさんの身体に悪コス?黒いシースルの服が装着されます
ですが洗脳改造が完了する前に、謎の♂に助け出されるのですが、女スパイさんは再び秘密結社に潜入
同じようなコスを着た女戦闘員さんと戦闘になり、結局捕獲されちゃいます
そしてまた淫らな責めで気を失い、再び裸でチープな洗脳改造装置に…
こんどはエナメルのブラとショーツの悪コスが装着されて…
上のアドレスから『DVDのご購入・サンプルムービーはこちらから』サンプルムービーが見れますよ
一番最後に結末を少々、気になる方はそちらを…
インセクター - 5 -
美しい漆黒のボディ。
その背面には深紅の紋が2つ。
このローダーも初めて見る…
こんな姿をした生物を見たような…
…
そんなことはどうだっていい…
…
私は自分用に用意されたローダーをうっとりした顔で見上げる。
これが私のローダー…
…
なりたい…
…
このローダーの…
コアになりたい…
ローダーのパーツに…
…
≪融合してみるか≫
…
黙って私を見ていたビートルダーが話し掛けてきた。
「えっ…融合…ですか…」
その問いかけに私は声を出して応じていた。
≪ここにあるローダーは量産タイプとは異なる≫
私は困惑した顔でビートルダーを見やる。
≪コアはローダーを制御する為の器官 コアは我らの命令に従うことしか出来ない≫
ビートルダーは話をしながら、マインドスパイーダを着けた私の頭に昆虫の顔のようなフルフェイスヘルメットを被せた。
≪ドルーは我らと同じように、融合することでローダーを自分の意のままに操ることができる≫
『な…なに……ウッ…目の前が…気持ち…悪い…』
目の前が眩しいくらい明るくなり、ヘルメットの眼、複眼でとらえた映像が私の視覚に入ってくる。
≪ローダーと融合する為には、擬似的に我らと同じ器官を持たせる必要がある≫
『これが…インセクターの眼で見る世界…』
複眼になった視覚に慣れてきた私は、鏡面のように美しいローダーの外殻に自分の姿を映してみる。
『これが私…』
ヘルメットを被され、ムシのようになった顔を漆黒の手で撫でる。
…
インセクターになった私…
…
これで私は…
…
ローダーを自在に操れる…
…
あの素敵なローダーを自在に…
…
私は…
…
私は…
…
私は…ドルー…
…
私は…インセクター…
…
『私はドルー…』
『インセクターのドルー』
…
ローダーの外殻に映るビートルダーに気づいた私はゆっくりと振り返る。
そしてビートルダーの前まで移動して背筋を伸ばし、直立不動の姿勢で止まった。
…
いまの私ならビートルダー…
…
ビートルダー司令の言葉を受け入れることが…
…
ううん…
ビートルダー司令のお言葉に従わなければならない…
それがドルー…
ドルーである私の責務…
私の中に残っていたくだらない感情を消し去り、あるじとなったビートルダー司令の命令を待つ。
≪この星は我らインセクターが支配する≫
『ハイ この星は我々インセクターが支配します』
人、柳生禮が私の中から消えて無くなる。
そして名も無いインセクターのドルーが誕生した。
『女諜報員 仕組まれた超辱の罠 屈辱の洗脳改造』の結末が気になる方は先にお進み下さい
遅いネタですが
いまさらですが
先週の侍戦隊シンケンジャーは残念でしたね〜
ブルーじゃなくてピンクさんかイエローさんなら…
と思った人、いたはずですw
今回はインセクターの続きをお出ししようと思います
お食べくださいませ
インセクター - 4 -
あれは私のMS…
量産タイプとは異なるローダーが並ぶ格納庫。
その一番端に私のMSが並べられている。
これ…
これは私が戦った…
MSの隣りには私を撃墜した巨大な角を持つ黒いローダーが並んでいる。
このローダーの前に…
MSは何の役にも立たなかった…
…
…
立っているだけなのに…
この威圧感…
…
フフッ…
当然ね…
MSなんかが…
相手になるワケない…
…
…
…
それにしても…
なんて美しい姿なの…
…
装甲が破られ、中が剥き出しになっている愛機を私は横目で見やった。
…
それに比べてMSは…
…
ううん…
比べるなんておこがましい…
こんな物に乗って…
…
イヤ…
考えたくもない…
…
…
ローダーを…
…
コアに…
…
私もコアになって…
…
私の中で、ローダーを操りたいと思う気持ちが急速に膨れ上がる。
…
これを動かせれば…
…
私は無意識のうちに黒いローダーの重厚な外殻に触れていた。
…
このローダーを…
動かすことができれば…
…
…
もし動かせれば…
…
どうする…
…
なぜか私の頭はパニックを起こし、その答えを導き出すことができない。
…
どうして…
…
簡単なこと…
…
じゃない…
私は…
…
私は…
地球連合軍のパイロットだったのよ…
…
ローダーを動かすことができれば…
…
私はようやく答えを導き出す。
…
ここから…
…
ここから…
…
…
…
ホントにそれでいいの…
…
私がやらなければならいことは…
…
…
やらなければ…
ならい…
…
ことは…
…
…
し…
…
した…
…
従わなければ…
…
私の目はビートルダーに向けられていた。
…
…
ち…
違う…
…
ビートルダーは…
…
おかしい…
やっぱり私…
おかしい…
自分が自分でないような…
…
…
大きく深呼吸した私は目を瞑り、様々なことを思い出し、自分であることを確認し、自分でいようとした。
…
私は地球連合軍…
極東支部所属…
MSパイロット…
柳生…
禮…
階…
級…
は…
…
…
…
…
ドルー…
…
…
…
インセクター…
…
…
従う…
……
支…
配…
…
…
何かが私の思考に割り込み、従わせようとしているのが分かる。
…
違う…
…
どう…
して…
…
やっぱり…
…
私は額のマインドスパイーダに触れた。
…
これが…
…
マインド…
スパイーダが…
…
私を…
私をおかしく…
…
私はマインドスパイーダが危険であることを確信した。
…
私が…
私であるうちに…
…
ここから…
脱出…
…
しないと…
…
私はMSを見やる。
…
あの程度なら…
まだ…
…
私が脱出を決意したそのとき。
≪お前に相応しいローダーを用意してある≫
…
私に相応しい…
ローダー…
…
私の…
ローダー…
…
頭の中に染み込んでゆくその言葉が、私の決意を簡単に捻じ曲げてしまう。
「私のローダー…ですか…」
私はビートルダーの紅い眼を見つめながらそう言っていた。
≪そうだ≫
足元の床が震え、私のMSが床の中に沈んでゆく。
…
MSがなければ…
私は…
…
…
そしてMSが消えてしばらくすると、漆黒の外殻で覆われたローダーがせりあがってきた。
…
私には…
もう…
…
必要ない…
to be continue …
気のせいかなぁ〜
先週末にインセクターの続きをお出しするつもりだったのですが
身体に異常が発生しまして、身動きできない状態に陥っていました
ようやく状態も回復し、何とか動けるようになったので…
みなさま
インセクターのお味は如何でしょうか?
少しお口に合っていない感を感じるのは xsylphyx の気のせい?
精進料理?的なテイストなのでは…
とちょこっと気になりました
やはりこちらのテイストをご希望なのでは…
と思い、こんなお料理を出してみたり
− 堕ちた天使 −
ダークホスピタル改造外科病棟。
オペ室手術台の上に1人の女が拘束されている。
鉛色の拘束具で固定されている手足は、黒のロンググローブとロングブーツで覆われ、体にはナースが身に着ける白衣様の黒い服と、黒十字の中央にドクロをあしらったダークホスピタルの紋様が描かれたベルトが巻かれていた。
手術台の脇に立てられた点滴容器から伸びる管が首筋に繋がり、ポタポタと管の中を落ちる黒い液体を見つめる女の瞳に輝きはなく、ボソボソと何か呟いていた。
「…き…きもち…いぃ……ハィ……ワタシは……ダーク……ホスピタル…」
薄い笑いを浮かべたかと思うと、ハッと我に返り、驚いた表情に変わる。
「い、いま、私… このクスリ… これ以上はもう…」
黒い溶液が入っている点滴を見やる女の顔は、その薬物の所為なのか、唇と目の周囲が黒い化粧を施したように黒く染まりはじめていた。
「弱気になったらダメ! 私はナース、エンジェルナースよ! ダークホスピタルから世界を守ることが私の使命!!」
女は自分が何者なのか、自分の使命が何なのかを自身に言い聞かせるが、その意志は長くは続かない。
黒いクスリは確実に彼女の心を蝕み、彼女が少しでも気を弛めると黒い邪悪な意志に支配されていった。
数時間前、エンジェルナースはオフィス街に現れたダークホスピタルの戦闘員クランケーの迎撃に出た。
ダークホスピタルは残業で会社に残っているサラリーマンの誘拐を企てたらしく、明かりがついたビルにクランケーを送り込み、クランケーや怪人にする人間の調達を行っていた。
現場に駆けつけた4人のナースは戦闘用白衣ナーススーツを装着し、エンジェルナースに変身すると明かりがついているフロアに向かった。
戦闘員がいくら束になってもエンジェルナースの相手になるわけもなく、数分後には分かれてフロアの安全を確保していたナースダイヤ、ハート、スペードの3人が合流し、同じように任務を終えて最上階で待っているであろうナースクローバーの元に急いだ。
だが、ワンフロアになった最上階には緑のクローバーに女神が描かれたエンブレムの付いたナースキャップが落ちているだけで、ナースクローバー森山碧(もりやま みどり)の姿はどこにもなかった。
虚ろな眼で、じっと点滴容器が空になるのを見つめる碧は、邪悪に塗りつぶされてゆく意識を必死で繋ぎ止めていたが、時間の経過とともに自我を失い、邪悪に支配されることが多くなっていた。
「…ホスピタル… …ダーク… …ホスピタル… …ダーク…ホスピタル…」
「ヌフフッ… ようやくアタシの言うことが聞けるようになったみたいだね」
いつの間に現れたのか、艶黒のボンデージファッションにコートのような黒い白衣を纏った女が、うわ言のように言葉を口にしている碧の様子を診ていた。
「…サ……サーディス…」
「違うだろう、サーディス様と呼ぶんだ! わかったかい!!」
「…ふ…ふざけないで……ワタシは…エンジェル…ナースよ… ダークホスピタルに…屈したり…しない…」
自分の顔を覗き込んでいる女、ダークホスピタル外科部長サーディスを力のない眼で睨んだ碧は、その背後で整列して立っている3体の影、黒いナースキャップにアイマスク、自分と同じ黒のナース服を纏っている女たちに眼を向けた。
「こんな物を着せて… ワタシをアレに加えるつもりでしょうけど… そうは行かないわ…」
「チッ! これで2本目だってのにッ!! ヌフフッ… さすがエンジェルナースだね」
サーディスが苛ついた顔で碧の首に繋がっている点滴を確認しながら、横目で碧を見やり邪悪に顔を歪ませる。
「お前たちに散々邪魔されたからね… アタシも後が無いんだよ! アタシの名誉を回復する為、エンジェルナースを倒す為にも、お前にはダークナースになってもらうよ!!」
「ダ…ダーク…ナース……それが…その人たちの…」
「ヌフフッ… そうさ、お前も着けているそれが、アタシが開発したナーススーツ そして、お前を楽しませているこのクスリ、これがダークトリートメント 人の姿を残したまま、ダーク怪人化させる新薬なのさ」
「人を…ダーク怪人にする…クスリ…」
「ヌフフフッ… どうした、怖くなったのかい 当然のことだけど、解毒剤なんかないよ 投与された人間はアタシの命令に忠実なダーク怪人に生っちまうのさッ!」
サーディスの話を聞き、点滴容器の黒い溶液を見つめる碧の口元が小さく震える。
「クランケーやダーク怪人は移植されるダーク臓器のパルス、お前たちが言うダークオーラで、自らの位置や存在をさらしていたけどね、ダークトリートメントで怪人にされた人間は、特殊な試薬を使わない限り、発見することはおろか、特定することも出来ないんだよ とは言え、未完成の薬なんでね ナーススーツのようなオプションを装備させないと、クランケー程度の能力でしかないけどね… ヌフフフッ」
「だ…だから…あの時…わたしが捕まったとき…ダークナースの反応が…なかったのね…」
「そうさ、ナーススーツの性能は、ナースクローバーのお前を難なく捕らえたことで証明済み ダークトリートメントも警察や軍隊に属していた人間、正義感ではお前に負けず劣らずだった女たちが、いまはご覧の通り、アタシの従順なシモベ ヌフフッ… 実際に打たれているお前に説明はいらなかったね」
邪悪な者に屈するものかと必死に耐える碧だったが、サーディスの話す声が頭の中に木霊し、瞳に映る妖艶な女に従わなければならない使命感が碧の心を掌握しつつあった。
「き…効いてない… こんなクスリ…効いてないわ… わたしはエンジェル…ダークホスピタルと…戦うナースよ…」
頭を振りながら抵抗の言葉をなんとか絞り出す碧。
だが焦点の定まらない虚ろな瞳が、碧の精神力が限界に近いことをあらわしていた。
「そうかいそうかい! それじゃあ、素直になれるクスリを打ってやろうかね!!」
サーディスはダークナースが持っているトレイから青い薬剤が注入されている注射器を取り上げると、別のダークナースたちに首の点滴を取り除かせる。
「ヌフフッ… アタシに残された時間は少ないからね」
サーディスは注射器のシリンダーを押し込み、針の先から溶液を飛ばしながら、碧の首に針を近づけた。
「これはダークトリートメントの効果を促進させる薬さ これを打てば、お前の怪人化が促進され、すぐにアタシに従えるようになるだろうさ ただ時間が無くて実験がまだだけどね ヌフフ… 失敗なら、バカになって使い物にならなくなるかもしれないけど、そのときはダーク臓器で怪人にしてやるから安心しな!」
「い…いや……や…やめて……」
「ヌフフフッ…ヤだよ 最後まで強がってみなよ! エンジェルナースなんだろッ!!」
注射針を首の血管に突き刺すと、一気にシリンダを押し込み、青い薬を碧の身体に注入した。
「い…いやァ……やめて…やめ…ウッ!」
ビクンと身体を震わせ、大きく眼を見開いた碧。
奥歯がガチガチと音をたて、口の端から白い泡と涎が滴り、突っ張られた手足がピクピク痙攣しはじめる。
「ウッ! ウゥン! ンンッ!! ゥングン!!!」
「苦しいかい? ヌフフッ… もっと苦しみなッ!! 愉快だねぇ サイコーの気分だねぇッ! 散々邪魔してくれたウザイ、エンジェルナースがアタシのシモベになるんだからねぇッ!!」
「ン! ンッ! ンンッ!! フウンッ!!」
激しく体を揺さぶり、碧は拘束された手足を突っ張り背中を反らす。
「ヌフフッ… そろそろだね アタシが誰だかわかるね! アタシが誰で、お前の何か言ってみなッ!!」
「ンッ! ングゥゥッ! ンッ! ンンッ!!」
眼を瞑り苦しみに耐える碧の口から微かな声が漏れる。
「ンンッ! サ…サーディス… ンンンッ…あなたは…テキ… わたしの…テキ…ングッ…」
「ナッ! 何だってぇッ!! まだ抵抗するってのかいッ!!」
サーディスはトレイの上に残っている青い薬剤が注入された注射器を荒々しく取り上げると、遠慮なしに碧の首に突き刺した。
「ギッ!」
「ヌフフッ! これでどうだい!! 壊れちまってもかまわないさッ!! 2度とそんなへらず口を叩けないようにしてやるよ!!」
さらに背中を仰け反らせた碧は口をパクパクさせるだけで、呻き声すらあげなくなった。
「ヌフフッ… どうした! 何か言ってごらんよ!!」
眼球が小刻みに動き、ときどきビクンと体を震わせて反ったままの背中をさらに仰け反らせる碧をじっとみつめるサーディスが冷たく微笑む。
「ヌフッ… ッたく、梃子摺らせるんじゃないよ!」
見開かれたままの碧の瞳が大きく広がり、中心から紅く変色しはじめると、ゆっくりと背中が元の位置に戻って行く。
大人しくベッドに横になった碧の瞳と黒目が紅く染まると、肌の色が青く、そして黒く染まりつつあった目の周りが、目元を吊り上げる黒い紋様に変わり、口元も同じように唇全体が黒く染まり、口角が吊り上げられた。
「ヌフフッ… さて今度はどうだろうねぇ アタシが誰か言ってみな!」
腕を組み碧を見下しながら微笑むサーディスに、碧の紅い瞳が向けられた。
「…ハイ…サーディス…様です…」
「ヌフフッ… お前はアタシのなんだい?」
「ハイ ワタシはサーディス様のシモベです」
「ヌフッ ヌフフッ…」
サーディスは満足の笑みを浮かべると、自らの手で碧の拘束を解いた。
碧は機敏な動きでベッドから下りるとサーディスの前で、ダークホスピタルの基本姿勢、指先まで伸ばした右手を胸の前に水平にかざす姿勢で留まり、声高々に宣誓の奇声と言葉を口にする。
「ディッ!! ワタシはダークホスピタルに揺るがぬ忠誠を誓います ワタシはダークホスピタルに絶対の服従を誓います」
感情のない冷たい表情でサーディスをみつめる碧。
「ヌフフッ…ヌフフフッ… 気持ちイイねぇ、あのナースクローバーがいまやアタシのシモベ ダークホスピタルの怪人なんだからねぇ ヌフフッ… これでアタシは処分されずに済むってもんだ」
サーディスは碧の顔に黒いアイマスクを装着し、黒緑色のクローバーに黒十字と銀のドクロが描かれたエンブレムが取り付けられた黒いナースキャップを被せた。
「ヌフフフッ… 今からお前はダークホスピタルの戦士、ダーククローバーだよ」
「ディッ!! ワタシはダークホスピタルのナース、ダーククローバーです」
碧がブーツの踵を鳴らし、改めてダークホスピタルの基本姿勢をとると、それに倣うように他のダークナースたちも碧の横に基本姿勢で整列する。
そのナースたちのナースキャップには黒赤色のハート、黒黄色のダイヤ、黒青色のスペードと黒十字と銀のドクロが描かれたエンブレムが取り付けられていた。
「ヌフフッ… 忌々しいエンジェルナースを抹殺 っと思っていたけど、そうだねぇ… ナースクローバーをダーククローバーに出来たんだ 他も揃えたくなったねぇ… ヌフッ… ヌフフッ…」
サーディスは自分のナースを眺めながら、舌先で唇を舐めサディスティックに微笑んでいた。






