花束
  1. 無料アクセス解析
x only 悪の組織モノ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

久しぶりに『悪の復活』にございます


『悪の復活』気がつけば一年経過していました
インセクターをお出しする予定でしたが、献立変更です
どうぞお召し上がり下さいませ





悪の復活  - 5 -



「ここの研究生を戦闘員にするのに二日 それに赤戦闘員は最初のマナだけ、これじゃ効率が悪すぎる  カナたちにもヴィールス感染の手伝いをさせる方法を考えないとダメね」

身に着けていると落ち着いた気持ちになれる指揮官用の戦闘服を纏い、ムチで手の平を打っていた紅子が机の上に置かれたニ週間後の学会で発表する論文を見やった。

(学会まで二週間… それまでに…ううん、週末までにはショッカーの技術を手に入れないと…)

背もたれに身体を預け、目の前で並んで立っているマナとカナを見る。

「なかなか思うように行かないものね」
「「イーッ!!」」

夜、誰もいなくなった研究室で、マナとカナは私服姿でショッカーの敬礼の姿勢で応えた。

「はあっ…」

二人が奇声を発し、敬礼する姿に紅子はうっとりした顔で頬を赤らめる。

(だんだん強くなる… 戦闘員が私に敬礼するたびに、全身に電気が走るような…)

ヴィールスで戦闘員になった者たちが紅子に敬礼するたびに、頭と体は心地よい痺れに包まれる。
そしてその痺れは戦闘員が増えるたびに、強くなっていた。

(これはショッカーに忠誠を誓う宣誓の挨拶 協力者の私には関係ないこと)

戦闘服を着ているが、あくまでも自分は協力者であって、忠誠を誓う気は毛頭ない。
だから自分は戦闘員と同じ姿勢で奇声を発するつもりはない。
紅子はそう考えていた。

(でも、このゾクゾクする感じは麻薬ね もっと戦闘員を増やしてゾクゾクしたい そんな気持ちになるもの…)

紅子は心地よい違和感に不安を抱いていたが、それ以上に期待する気持ちの方が大きくなっていた。

「彼女たちはもうアジトに到着したかしら」
「イーッ!! 基地内部の整理を始めていると、戦闘員ヨウコから連絡がありました」

紅子の質問にマナが敬礼の姿勢で応対する。

「そう それじゃあ、私たちもアジトに行きましょうか」
「イーッ!! 戦闘員カナ、紅蝙蝠女様のお車を準備しなさい」
「イーッ!!」

マナに向かって敬礼したカナが素早い動きで部屋を立ち去ると、マナは一礼してデスクの上に置いてある資料をカバンに詰め、立ち上がった紅子が白衣を着やすいように準備していた。




カナが運転する車の後部シートに乗り込んだ紅子は、少し離れた場所で問答している人影を見つけた。

「車を止めなさい!」
「イーッ!!」

停車した車の窓を開け、紅子が暗闇に耳を澄ませる。
すると紅子の耳の先が大きく尖り、離れた場所で話をしている人影の会話が聞こえるようになった。

「まだ電車がありますから大丈夫です」
「遠慮しないでいいから、乗って乗って 遅くまで手伝わせちゃったから、車で送るわよ  途中でご飯も食べよ ねっ、由那ちゃん」
「そうだよ 由那 乗ってきなよ  一緒にメシ食おうよぉ?」

聞き覚えのありすぎる声に紅子の顔が醜悪に歪む。

「御堂雪葵香…」



御堂雪葵香(みどう ゆきか)、雪葉(ゆきは)姉妹と、助手の篠田由那(しのだ ゆな)は駐車場の入り口近くで話をしていた。

「アッ! そう言えば由那、今日デートだって!」
「エェッ!! 由那ちゃんゴメンね まだ間に合う? どこで待ち合わせ? 私が謝ろうか? 一緒にご飯食べる?」
「アネっ! 無粋なマネは止めたまえッ!!」
「だったぇ? うらやましいんだも?ん」

研究に追われ、男に縁の無い雪葵香がほっぺたを膨らませている。

「雫ちゃんや杏ちゃんのお誘い、散々断わっといてすねるな!」
「だって!! コンパなんて行ったことないし…  それより雪葉君 雫ちゃん、杏ちゃんは宜しくないなぁ ちゃんと水野先生、春樹先生と呼びなさい」
「人前じゃなきゃ 雫ちゃん、杏ちゃんで良いって言ってましたよぉ?だ」
「クスクス… ホントに仲がいいですね 雪葵香先生と雪葉ちゃん  彼にはメールで遅くなることを伝えてあるし、途中の駅で待ち合わせてるんです」
「か、彼だって! ねぇねぇ聞いた聞いた? 彼だって!!  いいなぁ?うらやましいなぁ? わたしも彼氏ほしいなぁ?」

雪葵香は愛車の運転席で足をバタつかせ、ハンドルを掴んで体を前後させている。

「もうッアネっ! 子供じゃないんだから、はしゃぐなッ!!  まったく! 白衣を脱いだらこれだよ…  でもホントにいいの? 駅まで乗ってけば? ちょっとアネがウザイけど」
「ウザイって何よ! ウザイって!!  怒ったからねぇ! 餌代、自分で出すんだよ!!」
「ゲッ! じょ、冗談ですよぉ、お姉サマァ?」
「クスクス… あっ、そろそろ行かないと電車の時間が」
「ホントにいいの? 遠慮してない?  彼氏獲ったりしないよ」
「アネっ!!  ったく! んじゃ、由那 気をつけてね また明日?」
「ホントにいいの? それじゃ明日、ランチご馳走するわ  由那ちゃん 気をつけてね」
「ホントですか 雪葵香先生、ありがとうございます   お疲れ様でした おやすみなさい」
「うん じゃぁね? おやすみ?」
「由那 お疲れ?」
「うん 雪葉ちゃんもお疲れ様」

由那が駅に向かって歩き出すと、雪葵香も車を発進させた。
そして、この会話を聞いていた紅子が邪悪な笑みを浮かべ動き出す。

「ウフフッ…使えそうね  カナ」
「イーッ!!」

薄暗い道を駅に向かって歩く由那に、紅子が乗る車が静かに近づく。



「あなた 御堂研究室の篠田由那さんよね」
「ヒッ!」

背後から声を掛けられた由那はビクッと体をすくめると、恐る恐る振り返り、声の主が九鬼紅子であることを確認し、ホッと胸を撫で下ろした。

「く、九鬼教授…」
「ゴメンなさい 驚かせちゃったみたいね」
「い、いえ  そんなことないです  九鬼教授もいまお帰りですか?」
「ええそうよ  それより、篠田さん  あなた、御堂教授にずいぶん気に入られているみたいね」
「エッ? そんなことないと思いますけど…」
「隠さなくてもいいのよ  私にとってはそのほうが都合がいいから…」

話しながら微笑む紅子の口角がつり上がり、怪しい気配が由那を囲んでいた。

「つ、都合がいいって… それはどう言う…エッ!?」

突然マナとカナに腕と肩を捕まれた由那は恐怖に顔を引きつらせる。

「く、九鬼教授… いったい何を…」
「フフフッ…雪葵香のそばにいるあなたなら、いろいろ利用できるでしょう」
「利用って… まさか、わたしにスパイになれと… イヤです! 絶対イヤです!」
「フフッ…ウフフフッ… 大丈夫よ すぐに私の命令に従えるようになれるから」
「いや、た、たすけ…ヒィッ!」

助けを求めて左右の二人を見やった由那の顔が恐怖に歪む。
二人は赤と黒のレオタードを纏い、赤と青のメイクが施された顔で冷たく微笑んでいた。

「ウフフッ… あなたもショッカーの戦闘員になって、私の命令に従うのよ」

背筋が凍りつくような笑みを浮かべ近づいてくる紅子の顔に黒いメイクと二本の牙が現れる。

「い…いや…やめて… 何でもします…スパイでも何でもしますから…だから…おねがい…たすけて…」
「ウフフッ… なら大人しく、ショッカーの戦闘員におなりなさい」

涙を流して懇願する由那の首に紅子の牙が深々と突き立てられた。

「いや…おねがいです… やめっ………あっ……あぁぁ……」

紅子に咬まれた場所から、全身に冷たい何かが拡がって行くのを由那は感じた。

「…イヤ……やめて……やめて…くだ……イギッ」

ビクンと体を振るわせ、大きく目を見開いた由那の瞳に紅いフォーカスが宿る。

「ンフゥ…  これであなたもショッカーの戦闘員  篠田由那、私たちと一緒に来るのよ」
「イーッ!!」

紅子の言葉に小さく頷いた由那の顔に赤と青のメイクが現れ、マナとカナが掴んでいた手を離すと、由那は直立不動の姿勢で紅子の前に佇み、ゆっくりと右手を高く掲げ、奇声で命令に応えていた。



スポンサーサイト

『悪の復活』4品目にございます?


お待たせ致しました
『悪の復活』4品目にございます
いろいろ妄想していて、少し間隔が空いちゃいましたが
どうぞごゆっくりお召し上がりくださいませ

食後にクレーム、感想など頂ければと…
宜しくお願い致しま?す


それと
プロフィールにアバタを配置しました?
悪の組織に捕まり、カチューシャ型の洗脳装置で
戦闘員にされた正義ヒロインをイメージして作成しましたww

って説明しないと分かってもらえなかったろうな… orz





悪の復活  - 4 -



「せ、先生 どうしたんですか、その顔  まるでドラキュラじゃないですか」
「ドラキュラ? あぁ、この牙ね これはショッカーのヴィールスに感染したら生えるらしいのよ」
「そうなんですか ショッカーのヴィールスに… エエッ!! ヴィールスって、大丈夫なんですか!」
「人間をショッカーの戦闘員に変えるヴィールスだそうよ 今からマナにも感染させるから、大人しくなさい」
「ス、スゴイ… 人をショッカーの戦闘員に変えるだなんて、本当にここはショッカーの……エッ?  わたしにヴィールスを感染させる?    エエッ!! ちょ、ちょ、ちょっと待って下さい!」
「フフフッ… マナ」
「いや、あの、ちょっと、九鬼先生、やめ…あっ…イタッ」

女とは思えない強い力で、紅子はマナの両腕を押さえると、首筋に2本の牙を深々と突き刺した。

「…イタィ……ィィ……ア…アァァ…イィ……ィ…」

苦痛に歪めた顔が恍惚へと変わり、それも直ぐに消えて表情が無くなった。

「ンフゥゥ… さて、どんな変化を見せるのかしら」

研究者らしい興味津々な顔でマナを見つめる紅子。
ヴィールスを注入され、抵抗しなくなったマナの瞳に紅いフォーカスが宿り、半開きになった口元に白い牙が2本生え、顔が赤と青に染まってゆく。

「ィ…」
「? マナ、何か言った?」
「イ…」
「ン? なに?」
「イーッ!!」

紅子が掴んでいた手を離すとマナはふらふらと後退して、何もない壁に向かって直立不動の姿勢をとると、奇声を発し、黒く染まった爪までを真っ直ぐ綺麗に伸ばした右手を高々と掲げた。
するとマナが見上げる目線の先にあるレリーフの赤いランプが灯った。

「イーッ!! 偉大なるショッカー首領様の仰せのままに」

奇声と言葉を発すると、いきなり裸になったマナは網タイツを穿き、黒と紅のレオタードとニーハイのブーツを着け、腰に紅のサッシュを巻いた。

「これがショッカーの戦闘員…」

紅子が狂喜を含んだ笑みを浮かべ、戦闘服を纏ったカナをなめるように見つめていると。

「イーッ!! かしこまりました 偉大なるショッカー首領様」

右手を高々と掲げ、奇声を発したマナが奥の棚から1組の戦闘服を取り上げると、紅子の前に跪き、頭を垂れて両手でそれを差し出した。

「紅蝙蝠女様 こちらをお召し下さいませ」
「ちょっとマナ! 紅蝙蝠女って何よ!! それに着替えろってどう言う…エッ!?」

レリーフのランプが輝き、首領が紅子に語りかける。

「私もショッカーの一員だから戦闘服を着用しろ? 紅蝙蝠女はショッカーとしての私の名前?」

複雑な表情で紅子は戦闘服を受け取る。

「わ、わかったわよ…」
「イーッ!!」
「ハヒッ…」

突然、これまで体験したことのない、背筋がゾクゾクするような心地よい刺激が全身に走り、紅子は思わず情けない声を漏らした。

「い…いまの…なに… ちょ、ちょっとマナ! 着替えくらい自分で出来るわよ!」
「イーッ!!」
「ナヒッ……」

マナがショッカーの敬礼の姿勢で奇声を発するたびに、紅子の体に快感に似た衝撃が走る。

(そう言えば… マナに敬礼されると とても心地いい感じが… 気のせい…気のせいよね…)

紅子は首を傾げながら、マナから受け取った指揮官用の戦闘服に着替える。
網タイツと黒いレオタードを着けた紅子は、マナの物よりも長いロングブーツを履き、爪の部分が深紅に染まった革のロンググローブを嵌めると腰に紅いサッシュを巻く。

「着てみると…なんだかいい気分ね」

ブーツに取り付けられていた乗馬ムチを取ると、軽く振ってみたり、手の平を叩いてみたりと、普段の生活では味わえない感覚を楽しんでいた。

「人間を戦闘員に改造した気分はどうかですって?」

目の前で跪いているマナに視線を向けて。

「改造したって実感はないわ けど…   ゴメンねマナ あなたをそんな姿に…エッ? 気にすることはない? 私は選ばれた人間  強者が弱者を支配するのは当然の……こと…」

首領の言葉が紅子の心に波紋のように広がり、人として抱いた罪悪感を拭い去る。

「そう…ね そうよね  私はどんな事をしてでも、雪葵香に勝って教授になるって決めたの! そのためなら、悪魔にだってなるわよ!!」
「だ、誰かいるんですか? マナ? それとも先生ですか?」

紅子がレリーフに向かって力説していると、外の部屋から怯えて震えているカナの声が聞こえてきた。

「フフッ… ヴィールスの感染力を調べる実験体には丁度いいわ  マナ、あなたのヴィールスでカナをショッカーの戦闘員に変えるのよ」
「イーッ!! かしこまりました 紅蝙蝠女様」
「あっ、そこですか? そこの部屋にいるんですか?」
「そうよカナ ちょっとこっちに来てくれないかしら…」
「九鬼先生? マナも一緒ですか?  もぅ! 怖かったんですからぁ!!」

カナは泣きながら部屋に飛び込んで行く。

「九鬼先生? マナ? どこですか?  もう苛めないで下さいよぉ」
「なに言ってるのよ うしろよ うしろにいるじゃない」
「うしろにって、いまわたし……キャァァァァ!!」

振り返ってライトで紅子の顔を照らしたカナが悲鳴をあげる。

「バ、バ、バケ、バケモノ… バケモノ!!」

牙の生えた青白い顔で微笑んでいる紅子の姿は化け物にしか見えなかった。

「カナったら そんなに怖がらなくても」
「バ、バケモノ… 来ないで… 来ないでェ!!」

部屋の奥に逃げるカナを、紅子は邪悪に微笑ながらゆっくりと追い詰めて行く。

「こ、来ないで… お願い…あっちに行って… …お願い…助けて… …死にたくない…死にたくない…」
「フフフッ…   マナ、ヴィールスの2次感染力の実験をはじめなさい」
「イーッ!! かしこまりました 紅蝙蝠女様」

真っ暗な部屋の隅に人の気配を感じたカナが、震える手で持っているライトをその方向に向ける。

「ヒィッ… マ…マナ… イヤ、来ないで… こっちに来ないで…」

親友の赤と青にペイントされた顔を見たカナは、ヘナヘナとその場に崩れ落ちた。

「…いや…離して……やめてイタッ ア…アァァ…」

マナはカナの両肩を掴んで無理やり立たせると、遠慮なく首筋に咬みつき、悪魔のヴィールスを感染させた。
口をパクパクさせて、大きく目を見開いていたカナの瞳孔がゆっくりと開き、足元から床の上に崩れ落ちると、陸に上がった魚のようにビクビク痙攣しはじめた。

「別の変化があると面白いんだけど…」

カナの痙攣は直ぐに治まり、両手を床について立ち上がると、レリーフを見上げて右手を高々と掲げた。

「イーッ!! 偉大なるショッカー首領様に忠節を」

マナと同じ紅い瞳で、顔も赤と青に染まっているが、口元に牙が見当たらなかった。

「カナには牙が生えてないわ」

紅子が壁のレリーフを見やり話をすると赤いランプ明滅する。

「なるほど マナのように病原体になれる感染者の方が少ないのね」
「イーッ!!」

カナは奇声を発すると裸になり、マナの物とは違う戦闘服、網タイツに黒のレオタード、膝下までのブーツを履いて腰に紅いサッシュを巻いていた。
そしてマナの少し後ろに並んで立つと、紅子に向かって敬礼の姿勢をとった。

「イーッ!! 紅蝙蝠女様 何なりとご命令を」
「ヒッ…ァ…」

カナの敬礼する姿にも、痺れるような心地よさを感じた紅子が小さく身震いする。

(このゾクゾクする感じはなに…)

「エッ? どうかしたかって?  ええ、ちょっと気になることがあるのよ 彼女たち……の話し方なんだけど…」

紅子は心地よい違和感のことを首領に尋ねようとしたが、咄嗟に別のことを尋ねていた。

(こんな馬鹿げたこと訊いてどうするのよ! これは気持ちの昂ぶり! 高度な技術を手に入れることができることに興奮してるの、きっとそうよ!!)

そう自分に言い聞かせて、紅子は不安を押し殺した。

「元の姿に戻れば、少しはマシになる?」
「そう ならいいんだけど   それじゃそろそろ失礼するわ」
「えっ、なに? 夜はここに戻って来い? 大学を制圧するまではここを拠点にしろ? ハイハイ、いろいろ注文が多いわね…  だったら、私もこれだけは言わせて頂きます さっきあなたは、私もショッカーの一員だと仰いましたけど、私はあくまでも協力しているだけ、あなたの部下になった覚えはないから、勘違いしないでね   マナ、カナ帰るわよ」
「「イーッ!!」」

ショッカー戦闘員に生まれ変わったマナとカナを従えて、紅子は大学に戻っていった。



今日はどっちにしようかなとw


『悪の復活』をほんの少しだけお出しします
う?ん… 最近お出しするお料理の量が減っておりますが
お許し下さいませです
今月はあと2回くらいはお出ししたいなぁ?

んじゃ、どうぞお召し上がりくださいなです





悪の復活  - 3 -



「どうするかって?   もう一度だけ確認するけど、本当にさっきの怪人見たいにはならないのね?」
「怪人に改造にはスタッフが必要だから安心しろ? クスクス 流石のショッカーも人手がないと活動できないのね  いいわ、私を病原体にして頂戴  で、どうすればいいの?」

紅子が触れた時には動く気配を見せなかった装置が鈍い音と共に動き出す。

「なんだ、壊れてなかったのね  エッ? 服を脱いでこの中に入れ?」

ガラス管に近づいた紅子は恥ずかしがる様子も見せず、着ている物を全て脱ぎ、音も無く開いたガラス管の中に仰向けに寝転ぶとガラス管はゆっくりと閉じられ、寝転んだ台の穴から黒い粘液が溢れ出してきた。

「この黒い液体がヴィールスなの?」

紅子は手で粘液をすくうと指先を擦り合わせたり、匂いを嗅いだ。

「特に匂いはない 触った感じは… シャンプー…のような…粘度の……」

粘液と一緒に送り込まれた麻酔ガスで紅子は眠らされた。
そしてガラス管が黒い粘液で満たされ、紅子の姿が見えなくなると、ガラス管の横にあるモニターがショッカーの改造プログラムが開始されたことを告げる。

< Shocker Automatic remodeling program Start >

シジュツタイショウ:クキベニコ
セイベツ     :オンナ
ネンレイ     :29サイ
ジョウタイ    :リョウコウ
カイジンメイ   :ベニコウモリオンナ


シジュツカイシ
カイゾウヨウ ナノマシン チュウニュウ
カンリョウマデ 150ビョウ
カンリョウマデ 149ビョウ
カンリョウマデ 148ビョウ



カンリョウマデ   3ビョウ
カンリョウマデ   2ビョウ
カンリョウマデ   1ビョウ
カイゾウヨウ ナノマシン チュウニュウ カンリョウ


ベニコウモリオンナ ジョウタイ カクニンチュウ

ジョウガクケンシ   OK
ヴィールス      OK
カイゾウシンチョクド 10%
センノウシンチョクド  8%

カクニンカンリョウ イジョウナシ
シジュツシュウリョウ
シジュツタイショウ カクセイジュンビチュウ
・・・
・・


< Shocker Automatic remodeling program End >

画面に施術完了を告げるメッセージが表示され、紅子が覚醒される。
首領は紅子を騙し、本人に気づかれること無く、紅子の意識と体をショッカー怪人に改造するナノマシンを体内に注入した。

「終わった…の…」

上体を起こした紅子がまだ麻酔の醒めていない眼で自分の体を確かめる。

「悪の組織だからちょっと心配だったけど、怪人にはされていないようね」
「早速実験がしたいですって! そんなこと急に言われても…エッ? 一緒に忍び込んだ2人で試せ?  マナとカナを実験台にしろと言うの…」

一瞬眉をひそめた紅子だったが、すぐに邪悪な笑みを浮かべて口元の犬歯を輝かせた。

「そうね、丁度いい実験台よね」




「ここは更衣室…かな? 秘密結社にも制服ってあるのかなぁ」

マナは並んでいるロッカーを開けて中を確認している。

「ん? 黒いレオタード? あっ、網タイツにブーツもある  この紅いのはスカーフ? あぁ、サッシュか」

近くにあった台にそれらを並べて、しばらくじっと見つめるマナ。

「これが制服? 当然、女性用…だよね   あれ? 扉だ」

何気に見やった先に扉を見つけたマナは近づいて扉を開く。

「何だ倉庫か 新品のレオタードやブーツばかり保管されてる  あっ、紅いレオタードもあるんだ ブーツもショートやロングがある」
「それがショッカー戦闘員の制服みたいよ」
「ギャッ!!  く、く、九鬼先生! お、おど、脅かさないで下さいよぉ」

胸を押さえて呼吸を整えるマナ。

「そうね マナはショッカー戦闘員になるんだから、それを着ないといけないわね」
「そうですよね、ちゃんと制服を…… へェ? 九鬼先生、いま何と…」

隣に立っている紅子の顔にライトをあてたマナは言葉を失った。
眼鏡の下は、黒いアイラインとシャドーで瞼から眉毛にかけて真っ黒に塗られ、口元は黒い口紅と2本の牙が冷たく輝いていた。



今日はこちらを


今日は『悪の復活』をお出しします。
悪の組織アジト跡地に潜り込んだ紅子たち
果たして彼女たちの運命は!!
と、かなりワザとらしくww

一口創作を期待された皆様はスミマセンです







悪の復活  - 2 -



一方、紅子とマナは見るからに怪しい部屋、見慣れた機器が並ぶ部屋の1つに潜り込んでいた。

「ここは手術室のようね  マナ、別れて他の部屋を調べましょう」
「はい♪ 九鬼先生」

楽しくて仕方がないという笑みを浮かべたマナが通路反対側の部屋に潜り込んで行くと、紅子は通路を少し移動して、さらに下へと続く階段を探し出し、躊躇わず下りて行く。

その階にも幾つかの部屋があったが、紅子の足はある部屋の前で止まった。
入り口の上に他の部屋には無かった鷲のレリーフが取り付けられた部屋。
天井から垂れ下がったケーブルやチューブに注意しながら部屋に入った紅子は、壁一面に並んでいる様々な機器や人が入れそうなガラス管を半分にした容器を見やり、幾つかのスイッチに触れてみたが、それらは全く動く気配を見せなかった。

「当たり前よね、動くわけ無いわ」

ばそりと呟き笑みを浮かべて置いてあったファイルにライトを向けた。

「ヴィールスによる人類戦闘員化計画案?」

パラパラと頁をめくった紅子の眼の色が変わり、近くにあった椅子まで移動すると腰を下ろして、ライト片手に資料を読みはじめる。

「ライダーに阻止されたが蝙蝠怪人による人間へのヴィールス感染は――」

紅子が真剣な眼で資料を読み漁っていると頭上にある鷲のレリーフに埋め込まれたランプが弱々しく明滅しはじめた。

「人体へのヴィールス感染実験を継続、実用レベルに至る――  ――感染者は数秒から数分で完全なショッカー戦闘員となる――  しかし、ヴィールスには問題があり、空気に―― …?」

誰かに呼ばれたような、年老いた老人の声が聞こえたような気がした紅子はファイルから目を逸らして、入り口からその周囲へとライトを巡らせ、耳を澄ました。

― …キケ… ―

「誰? 誰なの!」

確かに聞こえる年老いた男の声に、紅子はその場を動かず声の主の気配を探った。

― …コエヲ キケ ―

「声を聞け そうね、そう言ってるのね。 あなたは誰なの、どこに居るの! 話を聞いて欲しいなら出て…来て…」

キョロキョロ周りを見渡していた紅子は明かりのない部屋の床に、自分の影がときおり映し出されていることに気づき、持っていたライトで頭上の壁を照らした。

「光ってる…」

― ワガ コエヲ キケ ―

「!? まさか この赤い光が…」

鷲のレリーフに埋め込まれたランプが光るたびに声は聞こえ、明かりが強くなるほど、その声ははっきりと紅子に届いた。

「鳥のレリーフが話しかけて……違う  直接、私の意識に語りかけているのね  あなた誰なの」

特に驚いた様子も見せず、紅子は冷静に向かい合う。
そして意識に直接語り掛けてくる声に答え、話をはじめた。

「秘密結社ショッカー 首領… いまそう言ったわよね」
「ホントに秘密結社ショッカーは存在したの?」
「勿論信じます ショッカーの技術を現代医学に取り込む為に、私はここに来たのよ」
「エッ!? 世界征服!!  いきなり凄いことを言うのね  そんな大それたこと、考えたこともないわ 精々、教授の座を手に入れて… エッ?」
「大学を支配して、ショッカーの拠点にするですって!! ちょ、ちょっと待って! 急にそんなことを言われても…」
「ええ 勿論、技術は欲しいわ そのためなら協力もするつもりよ けど、仮に私が教授に就いたとしても、大学を支配するまでは…」
「これを見ろ?」

レリーフの下で壁が小さく左右に開き、モニター画面が現れる。
そしてモニター画面に人をショッカー怪人に改造している模様が映し出された。

「成人男性を蝙蝠怪人に改造したときの様子ですって」

紅子は画面に近づいてじっと映像を見つめた。

「凄い… これ合成じゃないでしょうね ホントに人を怪人に改造していたのね それも数十年も前に…  今の医学はショッカーの足元にも及ばないじゃない」
「まだ悩んでいるのかですって、まさか こんなの見せられて『ノー』なんて言えないわよ   ただねぇ 私と鳥のレリーフだけでどうしようと言うの?」
「ヴィールスによる人類戦闘員化計画案? ええ、一部拝見したわ」
「この計画を実行する? それって、大学の生徒職員にヴィールスを注射しろと?  バカ言わないでよ、1人1人に注射して回れって言うの!!」
「エッ? 私が病原体になる? それは私を怪人にするってこと? 嫌よ! 怪人なんて絶対イヤ!!」
「違う? 私の体内でヴィールスを培養するだけ?」
「それもモルモットにされるみたいで、いい気分じゃないわね…」
「ヴィールスは空気に触れると死滅する ええ、そうみたいね  それで私の体内で培養したヴィールスを、どうやって人に感染させるのかしら?」
「牙? 無事に病原体になれたら牙が生える?  なるほどね ドラキュラみたいに噛みついて感染者を増やす なんか原始的な方法だけど、それだとヴィールスを培養する施設なんかも必要ないか   でも牙か… なんか怪人と変わらない気もするけど…」

紅子は怪訝な顔でレリーフを見やった。



ご来店いただけて感謝です


気が付けば 来店者数20万人を越えていましたぁ?
ありがとうございまぁ?す
記念創作も用意せず、のほほぉ?んとしている xsylphyx ですが
よくよく見れば、今月になって創作を発表していない…
これはいけません(汗

まだ完成していない途中の創作ですが、自分にやる気を起こす為に
ちょいとお出ししてみます。

有名な悪の組織の復活を描いた創作です。
ご期待に添えるかどうか分かりませんが、お食べ下さいませ。







悪の復活  - 1 -



某女子医科大学は若手医師の育成機関として
将来を有望視されている若い医師たちが多く集められている。
彼らは准教授として、学生の教育、その研究指導、自身の研究に取り組んでいた。


同じ研究テーマで激しくぶつかり合う2人の准教授
九鬼紅子(くき べにこ)と御堂雪葵香(みどう ゆきか)は
次の教授選に用意された1つのポストを賭けて争っている。

2人は新しい人工臓器の研究に取り組んでおり
紅子は組換え遺伝子細胞を使った人工臓器を、雪葵香は従来の物を小型化
大学で開発された総合抗生物質が入った特殊ナノカプセルを装備させた人工臓器を発表していた。



紅子はデスク前のソファーに腰を下ろすと咥えたタバコに火を点ける。

「御堂雪葵香!! ホンっト 何とかならないかしら!!」
「何とかだなんて、それってどう言う意味ですか 九鬼先生」

コーヒーを入れてやって来た助手の一人、松永カナがテーブルの上にカップを置く。

「ありがとう カナ  そう言えば、マナの姿が見えないけど」
「それが昼から…」
「先生先生!! 九鬼先生!! 見つけました! 見つけましたよ!!」
「ちょっと、マナ!! どこ行ってたのよ」

ノートパソコンを持って部屋に飛び込んで来たもう一人の助手、鈴木マナが
コーヒーカップをノートパソコンで押し除けて、画面を紅子に見せる。

「まさかマナ 頼んでいた物、見つかったの!」

タバコを灰皿に押し付けると紅子は食入るように画面を見つめる。

「マナ ホントに見つけたの?」
「これは有力な情報です   確証はありませんけどね♪」
「なによそれ!」
「この場所、意外と近いじゃない」

パソコンを見ていた紅子が不敵な笑みを浮かべた。

「準備は出来てますよ 九鬼先生」
「流石ね マナ」
「ちょ、ちょっと先生、今から出かけるんですか?
  もう遅いですし、明日でも… それにネットの情報なんて…」

すでに紅子は白衣とスカートを脱いでジーンズに穿き替えている。

「カナはどうする? 行くの? 行かないの?」
「い、行くわよ! 行きますよ!!」



某山中
ハンドライトを持った3人は山腹に開いた洞窟に足を踏み入れていた。

「草木も眠る丑三つ時… なんでこんな場所に…
  『ショッカー』なんてある… あったハズないって!」

周囲を気にしながら、一番後ろを歩くカナがブツブツ文句を言う。

「なら来なきゃよかったのに  あっ、先生! あそこ
  あそこが書き込みにあった窪みじゃないですか♪ 牙のある口みたいですよ」

先頭を歩くマナが壁にある不自然な窪みをライトで照らし出す。

「この中にボタンがあれば…  ある、あるわよマナ!!」

近づいて覗き込んだ紅子が歓喜の声をあげ、手招きでマナを呼ぶ。

「ここが秘密結社ショッカーのアジトなんですね♪ 押しちゃいますよ」

マナは蜘蛛の巣だらけの窪みに手を入れると奥のボタンを押した。
窪みの中にあった赤いランプに弱々しい明かりが灯り
岩壁の一部が鈍い音を立ててスライドすると
明らかに人工的に作られた壁、奥へと続く通路が開かれた。

「ウソっ!! こ、こんなの、誰かのイタズラに…」
「何してるのカナ 置いてくよ♪」

呆然と佇んでいるカナをマナは満面の笑みで呼んでいた。



通路はハンドライトが無ければ、全く何も見えない暗闇だった。

「ここで秘密結社ショッカーのテクノロジーを手に入れることが出来れば…
  フフッフフフ… 今に見てなさい! 御堂雪葵香!!」
「せ、先生 ここがショッカーの秘密基地だって決まった訳じゃ…
  それにショッカーは悪の組織ですよね その技術を医学に取り入れるはどうかと…」
「九鬼先生 部屋があります♪」

何も気にせず進んでいたマナが天井近くの壁をライトで照らし、手招きで2人を呼ぶ。

「兵器保管庫って…」

扉の前に並んで立つ3人。
ライトで照らされているプレートをカナが声に出して読み上げた。

「フフフフ… 間違いないみたいね  ここは秘密結社ショッカーのアジト」
「九鬼先生 階段です、階段があります♪」
「下りるわよ マナ」
「はい♪」
「ちょ、ちょっと、もう止めたほうが… 警察に届けまっ、マナ! 先生!!」

紅子とマナはカナの制止を聞こうともせず、すでに階段を下りていた。

「これ以上は危険過ぎますって!  アッ、待って下さい!!」

慌てて2人の後を追い、階段を下りたカナだったが

「もう勘弁してよぉ…」

階下に下りると真っ暗な通路に2人の姿は無く、声はおろか、足音すら聞こえなかった。

「こんな場所で1人にしないでよぉ…」

左右に伸びる先の見えない通路を交互に見やったカナは
ゆっくりと後ずさり、来た道を戻ろうとしたが、そっちの方が怖くなり
壁に背中を擦り付けるようにして、2人の姿を探しはじめた。



プロフィール

いらっしゃいませ
管理人のxsylphyxにございます

since 2006.6.10
フリーエリア

現在の閲覧者数:

創作保管庫

掲示板

web拍手を送る
カレンダー
01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

ブログパーツ配布部屋


最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。