花束
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x only ようやく…

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ようやく…


おひさしぶりですぅ?

移動中にちょこっと小料理を創作しましたぁ
ドタバタ忙しく何もおかまいできませんが、ごゆっくりしてって下さいまし。

悲しいお話になりますが
この短編モノは我がパートナーEEEPCクンの遺作となってしまいました(泣
創作中から何やら具合が悪そうだったのですが、完成した創作をメモリーカードに保存したのを最後に目を覚まさなくなりました…
帰宅途中に近所のお医者様に見て頂いたのですが、記憶を司るSSDなるパーツが壊れてしまったので、いますぐどうこうできないと…
こみ上げてくる涙をこらえ、私は……

新しいパートナー『S10e』の導入を決意しました(笑
EEEPCクンは長期保証で復活させてもらうことにし、回復後は新しいパートナーを見つける旅に出てもらう予定になってますぅ?


いや?
新しいS10eクンもなかなかいい感じですぞぉ?
この更新も彼でやっちゃってるんですよね?


といろいろあって
味見があまりできていませんから、妙な味がするかもしれませんが
とりあえず小料理をどうぞ
タイトルもまだありません…








- 短編モノ -



「ウッ…ウゥン……」

薄暗い空間。
囚われの少女が目を覚ます。

「ここは… わたし…生きて…る……そうか…わたし…ラ・バーに…捕まったんだ…」

徐々に意識が回復してきた少女は、自分が囚われの身になっていることを悟った。

「わたしが…一人になったラ・バーに油断したから………みんな…大丈夫かな…」

意識の回復と共に、身体の感覚も回復し、腕と脚に拘束感を感じた少女は自分が大の字に磔にされている事がわかった。


正義の戦士ロイヤルファイブは異界からの侵略者ラ・バーの尖兵をことごとく退け、ラ・バーとの最終決戦に挑んだ。
だが、勝ちを焦ったロイヤルスペード蒼井実里(あおい みのり)の行動で戦況は一変、ロイヤルファイブは全員が傷つき、実里はラ・バーに捕らわれてしまった。


「ラ・バーに何かされる前に、ここから逃げ出さないと…」

全身に痛みを感じるが、身動きできない程でもない。
実里は拘束から脱出しようと微かに指先を動かした。

ギシ…ギシュ…

すると何かが擦れ合うような鈍い音と、突っ張るような抵抗感を感じる。

ギュ…ギュギュ…ギシ…ギシ…

手のひらを握ったり開いたりするたびに音はし、肘と膝から先が何かでピッタリと覆われている感覚が明確になり、肘と膝を固定している黒いリングの陰の向こうに言いようのない不安を抱く。

「な…なにが…」
『クフフフ…お目覚めのようね』
「ラ・バー!!」

ラ・バーの声と共に薄暗かった空間が明るくなった。
あと一歩のところまで追い詰めたラ・バーを、自分のミスで取り逃がしたこと。
ましてや仲間にケガを負わせ、自分は囚われの身になってしまったことに、実里は羞恥と怒りの感情をあらわにする。

『クフフフ…お前のおかげで命拾いをしたわ 助けてもらったお礼をしないとね…クフフフ…』

全身が赤紫色をしているラ・バーはファッションモデルのような美しい女性の容姿をしているが、顔には金色に輝く眼しかなく、実里のことをあざ笑うかのようにその眼を細めて話をしていた。

「クッ  だったら早く、わたしを始末しなさいよ!!」

生け捕りにされて、バトルスーツはおろか衣服まで剥ぎ取られ、拘束されている姿は屈辱以外の何ものでもない。

『最初はそのつもりだったわ 手出し出来ないロイヤルファイブの前で、お前を嬲り殺しにしてやるつもりだった けど…クフフフ…』

灰色で統一された広間にすえられた玉座に腰を下ろして話をするラ・バーの手が実里に向けて振られると、実里の身体の前と後ろに、手も脚も首もない人の身体を半分に切ったような黒い物体が脚元からせり上がってきた。

「わたしが倒れても、新しいロイヤルスペードがお前の野望を打ち砕くわ!」
『クフフフ…』

不敵な笑い声をもらしたラ・バーが指をパチンと鳴らすと、現れた黒い物体が実里の身体を前後から挟み込む。

「ウッ…」

黒い物体に挟まれた身体は強く締めつけられ、呼吸もままならない。

「ウッ…ウグゥッ…カハッ」
『クフフフ…私は手駒を全て失った この世界を侵略するためには、手駒を揃え直さなければならないわ…』

しばらくすると身体を締め付ける感じが弱まり、実里はなんとか呼吸が出来るようになった。

「クハッ… ハッ… ハッ… ハッ……侵略者らしいやり…」

本当に嬲り殺しにするつもりなのかと、実里は苦渋に顔を歪めながらラ・バーを睨んだが、ふとラ・バーの言った言葉を思い出し、慌てた顔で締め付け感や突っ張るような抵抗感を感じる手足を見やった。

「ま、まさか…」

実里の手足を拘束しているリングがゆっくりと腕と脚の表面を這うように動いている。

『クフフフ…ようやく気がついたようね クフフフ…まもなくお前は永遠の命と美を手に入れることができるのよ クフフフ…それが私を助けてくれたお礼…  ただそうなったとき、お前は私の命令に忠実なラバーの戦士に生まれ変わっていると思うけど……クフフフ…』

手足に拡がる締め付ける抵抗感と身体を覆っている黒い物体を交互に見やる実里の顔が恐怖に強張る。

「い、いやよ お前の部下になんかなりたくない! 絶対にならないわ!!」

実里は激しく身体をよじり抵抗したが、腕と脚を這い上がってきた黒いリングが身体を覆う黒い物体と同化すると、露になった腕は艶のある黒い長手袋を嵌めたように、すべてが黒で覆われていた。
それは実里たちロイヤルファイヴが嫌になるほど倒してきた、ラバーソルジャーの黒い腕そのものだった。
怯えた表情で左右の腕を交互に見やった実里は、これは自分の腕ではない、自分がラバーの兵士に変えられるハズがない、そうであって欲しいと祈るような気持ちで恐る恐る指を動かした。

ギシュ…ギギシュ…

手の平を握り締めると、鈍い音と共にぴったり張り付いたゴム手袋を嵌めているような抵抗感が指先から伝わってくる。

「う、うそよ… わたしの手がソルジャーと同じに… いやよ…ラバーのソルジャーなんてい…うぐゥッ…」

突きつけられた現実に発狂寸前の実里をさらなる恐怖が襲う。
手足を覆う艶のある黒と身体の黒い物体が不気味な音を奏でながら、実里の全身をギリギリと絞めつけはじめた。

ギュギィ…ギィギュ…ギュギュ…

「グッ…カハッ……」

ギュギュ…ギュギ…ギュキュ…

見開いた眼で天を仰ぐ、実里の顔が苦痛に歪む。

「イギッ…ガハッ…」

痛みに苦しむ実里の脳裏に、ラバーソルジャーとなり仲間たちと戦う光景が浮かぶ。

「…ラバ…に…なりたく…ない………みんな…と…たたかいたく…ない…」

まさか自分がラバーの尖兵にされるなどと、考えたこともなかった実里の心は死を覚悟したときには感じなかった恐怖に支配された。

「や…め…て………ソル…ジャ……に…しない…で…」

その言葉を言い終えたとき、実里の目から涙が零れおちた。

『クフフフ…大丈夫よ お前をソルジャーになんかしないわ…』
「エッ…」
『クフフフ…私をここまで追い詰めたロイヤルファイブ 私はお前たちが優秀な戦士であることを認めているのよ その逸材をソルジャーだなんて…    クフッ…クフフフ…お前はソルジャーを指揮し、私の命令を遂行するコマンダー、そうね…コマンダー・ラバースペードに生まれ変わるのよ』
「い…いや…そんなのイヤよ…  絶対にイヤ…」

恐怖に支配されたいまの実里にロイヤルスペードとして戦っていたときの面影は微塵もない。

『クフフフ…怖がらなくても大丈夫よ まもなく外観の整形が終わるわ それが終われば、身体の中と心をラバーに作り変えてあげるわ クフフフ…』

キュ…ギュキュ…キュッ…

次第に全身の痛みが和らぎ、恐怖から逃れようともがく実里の身体からは、さっきまでとは違うラバーソルジャーたちが動くときに発していた音と同じ音が響きはじめていた。

『クフフフ…聞こえたでしょう ラバーとなった新しい身体が擦れあい奏でる音が… クフフフ…御覧なさい お前の身体は私の部下に相応しい美しいスタイルになっているわよ』

実里の身体を覆っている黒い物体がゆっくりと上にずり上がり首の辺りに集まって、作り変えられた実里の身体が露になってゆく。
型に填めて作った黒いマネキン人形のようだったラバーソルジャーとは違い、真っ黒な身体に深蒼のレオタードを着け、ブーツを履いているかのように爪先は尖り、踵にはヒールが形成された、すべてが美しい艶やかな光沢をおびている。
シルエットもラ・バーには到底及ばないが、ラ・バーに似せた胸や腰、お尻に形造られ、ヘソや陰部といったラバーには不必要な部位や器官、凹凸はシルエットを損なわないようにすべて整えられていた。

「ち…ちがう…これは…わたしの…からだじゃ…ない…………おねがい…もどして…もとに…もどして…」

実里はいつの間にか自由に動くようになっていた手で身体を探り、そこから伝わってくる感触と新しくなった表皮の擦れあう音に怯え、うわ言のように同じ言葉を繰り返していた。

「おねがい……もどして…もとに…もどして…もとに… イ、イヤァァァァァ!!  わたしはラバーになんかなりたくウンッ! モゴ…ンゴ……オゴ……」

恐怖のあまり狂ったように叫びはじめた実里の鼻と口を、首元に集まっていた黒い物体がふさいだ。

「ン! ンン!! ンーン!」
『クフフフ…あとは… クフフフ…』

黒い物体は鼻と口、そして耳から体内へと侵入し、実里をラ・バーのしもべへと変えてゆく。

「ンーン! ンー! ンン…ン……ンー…」

キュッキュッと音をたて、黒い指先で口と鼻を覆う黒い物体を剥がそうとする実里の動きが鈍くなり、瞳が身体を覆う黒と同じ色に染まる。

「ンフ……ン…ンン…ンフ…………」

体内に侵入した黒い物体は細胞と結合し、実里の臓器をラバーの内器官へと再構築する。
脳もラ・バーへの絶対忠誠を基幹にした新しい脳が構築され、そこに実里の人格、記憶と言った情報が書き込まれていった。

キュキュッ……キュ…

鼻と口が取り除かれ、黒く美しく整形された顔を特有の音を奏でながら、うっとりした目で撫でまわしはじめた実里の姿は、少しでも早くすべてを黒で覆われ、ラ・バーのしもべに生まれ変われることを待ち望んでいるように見えた。

『クフフフ…新しい身体は気に入ったかしら?』

ラ・バーの言葉が終わると実里の前に別の黒い塊が現れ、実里が迷うことなくその塊を指で摘むと、塊が解れ、残された顔の上半分を覆うマスクへと姿を変えた。

『クフフフ…最後は自分の手でおやりなさい』

うつろな目でラ・バーを見つめた実里は小さく頷くと、マスクを指先で拡げて、頭の先から顔の上半分を艶のある黒で覆い尽くしてしまった。

「!!』

マスクは吸い付くように実里の顔に張り付き、身体を覆う黒と同化すると最後の仕上げとばかりに、実里の全身を締め付けた。

キュギュッ…キュキュキュッ…キュキュ…

締め付けがおさまり、艶のある黒と深蒼にすべてを覆いつくされた実里がゆっくりと顔を上げると、真っ黒になった顔の目だった位置がゆっくりと開かれ、深蒼の眼が不気味な輝きを宿した。

『クフフフ…コマンダー・ラバースペード このラ・バーに永遠の忠誠を誓うのです』

実里はラ・バーの前に傅くと右手を水平に胸に添えて恭しく頭を垂れた。

『我があるじ、ラ・バー様 このラバースペード、ラ・バー様に永遠の忠節をお誓い致します 何なりとお申し付け下さいませ』

新しく構築された発声器官で忠誠の宣誓を唱えた実里は、傅いたままラ・バーを見上げ、深蒼の眼を細めてラ・バーのしもべとなった悦びを表現した。

『クフフフ…この世界を我が手中に… お前の働きには期待していますよ』

ラ・バーが金色の眼を細めると、実里の前の床から見覚えのある白いブレスレットがせり上がってきた。

『これは…ロイヤルチェンジャー』

ラバースペードとなった今、自分には必要ないロイヤルファイブの変身ブレスレットに戸惑う実里がラ・バーを見上げると、ラ・バーはさらに眼を細めた。

『クフフフ…ロイヤルファイブを我がしもべに…』

ラ・バーの意図を理解した実里がロイヤルチェンジャーを取り、手首に装着する。

『ハッ! かしこまりました ラ・バー様』

実里の全身に無数の波紋が生まれ、その中心から血の気のない白い肌が広がり、ほどなく蒼井実里への擬態が完了した。

『わたしはロイヤルスペード、蒼井実里  ウフフフ…』

深蒼のアイラインとシャドーで微かに吊り上げられた目元が実里であって実里でないことをしるしていた。

「ですがラ・バー様、わたしがいきなり戻っては疑われる可能性があります」
『クフフフ…まずはロイヤルファイブに関係のある人間を捕らえて来るのです その人間をソルジャーに改造し、お前が私に捕らえられていることを知らせる使者として送り込むのです』

ラ・バー様の言葉を聴き終えた実里が口角を吊り上げて邪悪に微笑んだ。

「かしこまりました ラ・バー様  利用価値が高く、奴らに信頼もある人間に心当たりがあります」
『クフフフ…それはお前に任せます』

ラ・バーが目を細めて頷くと、実里は一礼して行動を開始した。




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