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休業のお知らせ



休業のお知らせです。

副業が忙しくなり、店を空けることになりました。
期間はまったく分かりませんです。
以前音信不通になった時よりも永くなると思われます。
ホントにスミマセンです。

休業に入る前にこれだけでも完結を…
『インセクター』
今回で完結です。

それではしばらくお暇を頂きますです。






インセクター - END -



私はビートルダー司令に随行し、某国の侵略を進めていた。
ローダーは素晴らしい…
私がローダーになったようで、脚の爪先にまで神経が行き届き、感覚が伝わってくる。
ローダーと私がひとつになっていることを実感できた。

また…

ビートルダー司令のローダーにハエのようにたかるMSを、私は背中の紅い紋に内蔵されているレーザーで一掃する。

これで何機…

フフッ…
またくだらないことを…

人間だったときの癖か、私は撃ち落した敵の数を気にしてしまう。
自分が誰で、何と呼ばれていたかも忘れてしまったのに。

それは…
私がまだ…
完全なインセクターに…
ドルーになりきれていないと言うこと…
こうやって考えていることが…


『ビートルダー司令  ハイ かしこまりました 仰せのままに』

ローダー同士のコミュニケーションはローダーの触覚を通して行われる。
いまもビートルダー司令からの命令をローダーの触覚が受信して、私の思考に送り込まれた。

【ハーニローダーを指揮して人間を捕獲せよ】

それがビートルダー司令から仰せつかった命令…

わたしは後方で待機しているハチのようなローダーに指令を送り、人間の捕獲を始める。
ハチ型ローダーは私の指令に忠実に従い、地上を逃げ惑う人間をお尻の取込口を広げて捕獲して行く。
そしてある程度の人数を捕獲したローダーは、作業を見守る私の元に集まってくる。



大半のローダーが作業を終え、私の周りでホバーリングしている。

『ビートルダー司令  ハイ まもなく完遂いたします  ハイ 仰せのままに』

ビートルダー司令から、新しい命令が届いた。

【捕獲した人間を拠点に運び、コアを作れ】

私は新しい命令を遂行する為、作業を終えていない数体のローダーに捕獲を急ぐよう指令を飛ばす。
そのときだった。
瓦礫の中に潜んでいた数機のMSが、私と人間を捕獲し終えたローダーにハンドレーザーを斉射してきた。
私の外殻はMSのレーザーなど痛くも痒くもない。
だが量産タイプのローダーは違う。
次々にレーザーで外殻を撃ち抜かれたローダーが緑の炎を上げて燃え尽きてゆく。

なんてことを…

ビートルダー司令から仰せつかった命令が…

ビートルダー司令からお預かりしているローダーたちが…

ローダーの中には捕獲した人間が…

お前たちはそれを…

捕獲される一部始終を…

見ていたのでしょう…


私は激しい憤りを覚えた。

滅びよ…

愚かな人類め…

滅びよ…

滅びよ…
滅びよ…

私は瓦礫の隙間からハンドレーザーの銃口を向けているMSをレーザーで狙い撃つ。
だが瓦礫が邪魔で思うようにMSを排除することが出来ない。
私は残っているハーニローダーの盾になるように前に出る。
そしてハーニローダーに射程外まで上昇するよう指令を出したそのとき。
首の後ろあたりに激痛が走り、制御を失った私は地面に叩きつけられた。

一体何が…

痛みをこらえながら微かに首を動かしてみる。
すると私の背中に跨り、外殻と外殻の隙間にレーザーカッターを突き立てるMSの姿が複眼のひとつに映った。

迂闊…

地上のMSに気を盗られていた私は、ビルの屋上に潜んでいたMSに気づいていなかった。
そのMSがビルの屋上からダイブし、私のスキを突いたのだ。

しかし…

こんなヤツらに…

負けるわけには…


感覚があるのかないのか分からない脚に力を込めて起き上がった瞬間。

ウグッ!…

瓦礫の中に隠れていたMSが蟻のように私に群がり、レーザーカッターを私の躯に突き立てる。
ローダーが受けるダメージは、繋がっている私の体にもダメージを与えた。
体中が裂け、生暖かい体液が滴る。

こんなヤツらに…

こんなヤツらに…

ローダーの脚が切断されたのか、私の腕や足の感覚が無くなる。

こんな…

ヤツらに…

こ…
ん…

な…


私の意識はそこで途絶えた。





私…
生きて…
いる……

それとも…

自分が生きているのか、死んでいるのか分からない状態で覚醒した。
何も見えない。
何も聞こえない。
何も感じない。

私…


≪覚醒したか≫

声…

この声は…

ビートルダー…
司令…

闇が晴れるように、私の視覚が回復してくる。
ビートルダー司令の姿が揺らいで見えた。
何となく、宇宙遊泳をしているような、宙に浮いているような感じがする。
私は何か溶液の中に入れられているようだった。
≪この脆弱な躯を捨て……≫

それは…
私の…
こと…



それは…

どういう…

ビートルダー…
司…
令…


目の前が気泡で覆われビートルダー司令の姿が見えなくなると、私は再び意識を失った。





意識を取り戻した私がゆっくり眼を開くと無数の光が頭の中に飛び込んでくる。

この感じは…

あのヘルメットを被り、インセクターの眼で、複眼で観たときと同じ感じがする。
私はゆっくりと首を動かして辺りを見渡したが、誰もいない。
斜めになったベッドに寝ているらしく、上体を起こしていないのに、天井と床を繋ぐ柱のような物が見える。

ん?…
中に…
何かが…

柱の中は濃緑色をした溶液で満たされており、その中に何かが漂っている。
その物体を確認しようと私は眼を凝らした。

あれは…

見たことのある物体。

あれは…
私…

私の…

濃緑色の溶液の中に漂う物体。
それは私の体。
片方の腕と足が無く、全身の肉が裂け、裂け目から何かがはみだしている。

なぜ…

私の体が…

不思議な光景を眼にした私は、もっと近くで確認しようと体を動かした。
すると硬い物が擦れ合うような鈍い音が響き、どこか違和感を感じる。

体が…

私はゆっくりと腕を動かし、自分の体を確認する。
複眼に映るのは、爪と棘のある漆黒の殻で覆われた細い腕。
それも左右で4本。
2対の腕。

これは…

ビートルダー司令の脚と同じ…
ううん…
少し違うけど似ている…

私は視線を足元に落とす。
2対の腕と同じ脚で、私は立っている。

この躯は…

私は急いで濃緑色の溶液に漂う物体に駆け寄った。

この躯は…

私は中の物体ではなく、その容器の表面に映っている漆黒のインセクターを見つめていた。
私が腕を動かせば、そこに映っているインセクターも同じように動く。

やっぱり…
これは私…
私の姿…

容器の表面に映る私。
漆黒のボディに深紅の半球状の背面に黒の紋が6つ。
私は一見細くて弱そうに見える漆黒の外殻で覆われた脚に光を反射させる。

綺麗…
なんて美しい躯なんだろう…

≪目覚めていたか≫
うっとりと自分の躯に見惚れていた私は、その声に振り返った。
≪ビートルダー司令≫


ビートルダー司令に助けられた私は、脳を含む中枢器官を脆弱な体から小型ローダーに移植され、インセクターレディバドーとなった。
この躯と一緒に私と同じ姿をした紅と黒のローダー、背中の6つの黒紋にホーミングレーザーを備えた新しいローダーを頂き、私はビートルダー司令を補佐する大任を仰せつかった。





いま私はビートルダー司令に従い、小さな島国を侵略している。
≪ビートルダー司令  ここはレディバドーにお任せ下さいませ≫

人間ごときに負けたりはいたしません…

私は複眼に映るMSをホーミングレーザーで殲滅する。



そして…
この躯を頂いて私はインセクターが何だったのかを知った。
インセクター…

それは…




? END ?


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コメント

非公開コメント

No title

お疲れ様~
なかなか書き上げるって、こういうジャンルでは難しいですよね?
私も含めて、美味しいシチュエーションばかりついついってことにw

含みのあるENDを含めて美味しかったです
そして、お休みというか、しばらくの現世との戯れ、乙であります。

早めにお戻りいただけますよう、お待ち申し上げますね~

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